「新たな癖(へき)を見つけてほしいと思います!」ーー『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』甘織れな子役・中村カンナさん、瀬名紫陽花役・安齋由香里さん、小柳香穂役・田中貴子さん「マチ★アソビ vol.28」特別インタビュー
ぼっちだった中学生時代の自分から変わるため、見事「高校デビュー」を成功させた甘織れな子と個性的なキャラクターが織りなす「ノンストップ・青春ガールズラブコメディ」ーーTVアニメ『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』が、2025年7月より放送開始です!
本作初のステージイベントが、「マチ★アソビ vol.28」にて開催されたことを受け、アニメイトタイムズではイベント終了直後の中村カンナさん、安齋由香里さん、田中貴子さんにインタビューを実施。ステージイベントの感想はもちろん、放送を控える『わたなれ』が持つ魅力について語っていただきました。
中村さん、安齋さん、田中さんの推しキャラクターは誰? 『わたなれ』オススメの楽しみ方は? ステージの興奮冷めやらぬ中行われたインタビューをお届けします!
【写真】『わたなれ』中村カンナ×安齋由香里×田中貴子インタビュー【マチアソビ vol.28】
本作初のステージイベントを終えて
ーー「マチ★アソビ vol.28」スペシャルトークステージへのご登壇、お疲れ様でした。本作初のステージイベントとなりましたが、いかがでしたか?
瀬名紫陽花役・安齋由香里さん(以下、安齋):ステージ周辺を通りがかった方も足を止めてくださって、どんどん立ち見の人数が増えていって……多くの方に興味を持っていただけたことが嬉しかったです! (中村さんを見て)原作もしっかりと布教できたよね(笑)。
甘織れな子役・中村カンナさん(以下、中村):何より「作品を知ってもらおう」と思って、つい強めの圧でオススメしてしまいました(笑)。
小柳香穂役・田中貴子さん(以下、田中):愛と、あと営業の心ゆえだね(笑)。
安齋:私たちも見習わないとね。
中村:一人でも多くの人に見てもらいたくて! ……でもあれだけ圧が強いと、引いちゃう人もいるかも。「ムリムリ!」って。
安齋:それを「ムリじゃなかった」にするのが私たちの役目だね!
田中:(大きく頷いて)
中村:ありがとう(笑)。良い塩梅を探していけたらと思います。
安齋:間違いなく、誰が読んでも楽しんでもらえるポイントが散りばめられている作品だと思います。ラブコメやギャグはもちろん、キャラクターの立ち方まで……色々な魅力が詰まっているので、まずは(原作ノベル・コミカライズを)読んでみてほしいです。
中村:ぜひ触れてほしいですね。そうしたらこの作品が持つ温度の高さをわかっていただけると思います!
ーーステージイベント中では、安齋さんが初代「ムリムリクイーン」のタイトルを獲得されました。
田中:よっ!
中村:羨ましいぜ……!
安齋:光栄です(笑)。今回良い結果を残せたので、今後同じ王座を争う際には、私はMCということで……。
田中:いや、(MCには)絶対にさせません。
中村:初代クイーンだからといって、遠慮しなくていいんだよ。
安齋:何回「ムリムリクイーン」になったら殿堂入りできるかなぁ……?
中村:意地でもゲームに参加したくないんじゃん(笑)。
田中:(笑)。
ーー3連覇、4連覇……と実力を見せつけ続ければ、あるいは……?
安齋:それくらい、イベントを重ねられる作品にしたいですね!
中村:うんうん。もちろんです!
新たな癖(へき)を見つけてほしいと思います!
ーーステージ中ではご自身のキャラクターを紹介されていたので、この場ではみなさんの推しキャラクターについてお聞かせいただければと思います。
田中:推しキャラクター! 誰かな……うーん……(考えて)。
中村:誰と誰で迷ってるんだ……? そこにれな子はいるのか!?
田中:あはは、れな子は……(苦笑)。そうですね……「彼女にしたい」と思うのは紫陽花さんなんですよね。
▲瀬名紫陽花
中村:(肩を落として)
安齋:やった!(拍手しながら)
田中:紫陽花さんは誰とも仲良くできる子ですし、優しさや面倒見の良さ、女の子らしさなど、女の子の理想も詰まっているキャラクターだと思うんです。でも、私はすぐ心が動いちゃうタイプなんですよね。(王塚)真唯さんの「知れば知るほど見えてくる自信のないところ」も素敵だなと……。そんなギャップにも弱いので、真唯さんもいいなと思っています。
(市ノ瀬)加那ちゃんが演じる琴紗月さんの、普段クールだけど一生懸命頑張る姿も素敵ですし、みんな彼女にしたいなって思っちゃいますね(笑)。
中村:そこにれな子は挙がってこないんだね……。
田中:(笑)。れな子はどちらかと言うと「正したい」って思うかな。
ーー「正したい」?
田中:れな子はある意味で、自分自身を見ている気分になるといいますか……女の子として共感できる部分も多いキャラクターだと思うんです。なので、優柔不断ですがさっき名前を挙げた3人かなぁと思います。(安齋さんを見て)推しキャラは? どう?
▲甘織れな子
安齋:私も紫陽花さんです。収録中のブースでも同じようなお話をしたことがあって、そのときから気持ちは変わらずなのですが……紫陽花さん以外なら、紗月さんかなぁと。
「AnimeJapan 2025」で展開された『わたなれ』のブースに、キャラクター診断の催しがあったでしょ? その結果が、紫陽花さんか紗月さんだったんだよね。
中村:そうだったんだ!
安齋:共感する部分もあるし、親近感が湧くんだろうなと。紫陽花さんは「理想の女子」ですが、恋する少女の一面も持ち合わせているので、特に幸せになってほしいなぁと願っています。
紗月さんに関しては、普段クールな人が自分だけに心を許してくれる瞬間がいいなと! そんな妄想を含めて良いなら紗月さんがいいなと思っています。
田中:SNSで「#わたなれ」を調べていると、紗月さんを支持している人が多い印象があります。
中村:しかも、紗月さん推しの人って、メッセージの熱量が高くない?
田中:たしかに(笑)。各キャラクター均等にファンがいると思うんだけど、特にアツく想いを綴るのは紗月さんのファンが多い気がする!
中村:きっとそれだけ、沼があるってことだよね。
▲琴紗月
ーー改めて、それぞれのキャラクターに魅力が詰まっている作品ですよね。それでは、中村さんの推しキャラクターについてもお聞かせください。
中村:れな子役に決まってから、この想いは内緒にしておこうと思っていたのですが……はじめて原作を読んだときに惹かれたのが真唯だったんです。
田中:これもアフレコ現場でずっと言ってたよね。
中村:そうだね(笑)。尽くしてくれる人が好きですし、私は基本的に受け身なので、グイグイわかりやすく引っ張ってくれる人の気持ちが嬉しくて。
田中:あんなに積極的に原作の宣伝してたのに……?
中村:不特定多数の人に何かをするのは大丈夫なんだけど、仲良くしたいと思えば思うほど気を遣っちゃうんだよね。自分からきっかけを作るのが難しくなってくるというか……。「こう言ったときに、こう思われて、嫌われたらどうしよう……」と、色々と想像しちゃって。
▲王塚真唯
田中:まさにれな子だ……!
中村:そうかも。学生のころから、1学期とか出会ってすぐのタイミングでは、自分からは何もできなかったなぁ。
田中:その分、目の前の相手との関係をとても大事にしたいタイプでもあると思うから、信頼が厚そうだよね。
中村:れな子にも、一人ひとりと真摯に向き合いたいっていう気持ちがあるんだと思うよ。
田中:……れな子って実は、いい女だったり……?
中村:そうだよ……?
ーー(笑)。中村さんはれな子に、共通する部分を多く感じられていたのですね。
安齋:音響監督さんからも、途中から「れな子」って呼ばれてたよね。
中村:「れな子はさ、」みたいにね。大西さんからも「私以外の女を見てる……」と、嫉妬の眼差しを感じていました(笑)。
物語が進むにつれて、れな子がキャラクター一人ひとりと真摯に向き合うシーンがあって……先ほど真唯に魅力を感じるとは言ったものの、それらのシーンを経て考えると「みんな大好き」になっちゃったんですけどね……。
安齋:これがれな子の真の姿ですよ(笑)。
田中:れな子を演じるべくして生まれてきたんだね(笑)。
▲小柳香穂
ーー最後に改めて、TVアニメ『わたなれ』の魅力を、代表して中村さんにお伺いしたいと思います。
中村:れな子、真唯、紫陽花さん、紗月さん、香穂ちゃん……みんなそれぞれ最初は表面の良いところが見えると思いますが、一人ひとりと深く関わっていくにつれて、人間らしさを感じられると思います。それぞれの心情が深く描かれていて魅力がありますので、推しを作っていただきたいです!
男女関係なくキュンキュンできるシーンも満載ですし、作品が持つテンポ感、スピード感もあわせて楽しんでいただけますと幸いです。笑いアリ、感動アリ……。
安齋:“お風呂回”もアリ!
中村:そうそう! その上で年齢関係なく見ていただけますので、新たな癖を見つけてほしいと思います!
[インタビュー/西澤駿太郎]