初優勝へのキーマン 「甲斐兄弟」に聞く 父は前監督
ぺスカ初優勝への鍵を握るのが、新加入したきょうだい。甲斐修侍・前監督(現コーチ)の息子で昨シーズン他チームに所属するなか2けた得点をマークした兄の稜人選手と、サッカーから転向した翔大選手だ。町田で生まれ育ったきょうだいに意気込みを聞いた。
――今シーズン、なぜペスカに
稜人「ペスカに所属していた3シーズン前、父が監督に就任することになり互いにやりづらいと思い移籍したが、監督でなくなったので戻ってきた。町田で戦いたいという思いは強く、予定より1年早く戻ることになった」
翔大「15歳からブラジルでサッカーに打ち込んできたが、フットサルへの転向を決めた。昨シーズンまで一時帰国するたびにペスカの試合を観戦してきたが、生まれ育った町田のチームに貢献したいという思いは強い。サッカーでは攻撃を主とするポジション。ドリブルには自信がある」
――きょうだいでプレーすることになった
稜人「違和感しかない。長い間、顔をあわせる機会が少なく、弟とフットサルをすることになるとは考えていなかった」
翔大「私も同じ。兄がどんなプレーをするのか楽しみ」
――シーズン前、チームの状況はどうか
稜人「悪くないと思う。優勝には全員の力が必要。一人ひとりそれを自覚していくことが大切と考えている。昨シーズンまで所属していたチームはぺスカと異なり全員がプロ選手。競技に対する意識が高く、学んだことは多い。得たものをぺスカで伝えていければと思う。それにしても、新監督の練習は厳しい。豊富な運動量を求められる」
翔大「私は初めてのフットサル。サッカーとは全く別物で、まだチームの状況をみる余裕がないのが正直なところ。ただ、みんな仲が良く、雰囲気は良い」
――父親の修侍さんへ伝えたいことは
稜人「何かな・・・難しい。『優勝します』と伝えたい。幼い頃からボールを蹴る環境をつくってもらってきたが、父に強制されたり、怒られた記憶はない。母親を含め、うちの一家はみんな左利き。顔は弟の方が似ているといわれることが多い」
翔大「顔は兄の方が似ているのではないか、と個人的には思っている。父には『優勝して町田を盛り上げたい』と伝えられればと思う」