【都内でもクマ出没?!】TOKYOくまっぷ活用法
先日、気になるニュースがありました。どんな内容かというと、「ツキノワグマに関する注意喚起」!!
都内でもツキノワグマの出没情報が寄せられていて、その情報が集約され、地図上でもどこに出没したかを見ることができるサイト「東京都ツキノワグマ目撃等情報マップ ~TOKYOくまっぷ~」もあわせて活用してみてくださいというものだったんです。
ということで、都内でのツキノワグマ出没状況について、
東京都環境局多摩環境事務所自然環境 課長の田中貴浩さんにお話伺いました。
Q.都内でツキノワグマは増えているのでしょうか?
最新の都内のツキノワグマの生息数については現在調査中のため、増加しているか否かについては不明ですが、令和2年度の調査結果では、都内の推定生息数は160頭ということがわかっています。
国が示している個体の多さの基準では、4段階のうち下から2番目の少ない数字となっています。
しかし、12月18日には、八王子の高尾町にも出没しました。
このように人の多く集まる利用されるような身近な場所においても、クマの出没が確認されるケースが増えています。
Q.クマと出会わないために、あらかじめできる対策は?
ツキノワグマは、時速40kmで走ることができ、木登りが上手で、泳ぎも達者。 こんなツキノワグマに追いかけられたら、人間の運動能力では逃げきることは 難しいです。襲われたら、命にかかわる場合も。 なので、山に行く際は、自らがクマにいるところに行くんだという認識を持つことが大事!
例えば、クマ鈴や、ラジオなど音の出るものを熊よけとして装備しましょう。
また個人ではなく、複数の人で行動も有効です。
今年、東京都環境局では、クマの人身被害防止のためのチラシ等を作成し、ホームページで公表しているので、ぜひダウンロードして活用してみてください。
Q.もしクマに出会ってしまったら?
決して、走って逃げたり、大声を出したり、熊を驚かさないことが大切です。
そして、背中を見せずに後ずさりして逃げましょう。
万が一、クマからの突進に備えて、森の中であれば、岩や木などの障害物をクマと自身の間に入るようにするのが有効だと思います。
Q.クマを目撃した際は、どこに通報したらいいでしょうか?
クマを目撃した際は、地域の自治体に連絡するか、東京都のビジターセンターに連絡してください。東京都のビジターセンターとしては、奥多摩ビジターセンターや高尾ビジターセンター、御岳ビジターセンター、小峰ビジターセンターがあります。
あるいは、東京都の多摩環境事務所に連絡してください。
また身の危険を感じた場合には、地元警察に通報してください。
Q.「TOKYOくまっぷ」とは? いつできた? どのように活用すればいい?
今年の2月から東京都環境局のホームページ上で公表しています。
都内のツキノワグマにおけるフンや足跡などの痕跡情報、センサーカメラや防犯カメラなどの撮影情報、捕獲情報、目撃情報といった4つの情報をマップ上に可視化し、スマートフォンなどで簡単に見られるようなサービスです。
留意点としては、お使いのスマートフォンのキャリアによっては山に入った際に、圏外になってしまったり利用できない場合がございますので、山に入る前に情報をご確認ください。
都内にもツキノワグマが出るということで、山やキャンプに行く際は、「TOKYOくまっぷ」などを活用しながら事前の対策を取って十分に注意しましょう。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)