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初夏の奥多摩で渓流エサ釣り満喫【東京】26cmイワナに23cmヤマメ手中に満足

TSURINEWS

川苔谷で釣れた渓流魚(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

5月、奥多摩の川苔谷へ釣りに行った。少ない釣り人の中で、林道を歩き、川虫を使って岩魚と山女魚を釣った。26cmの岩魚と23cmの山女魚が釣れ、満足のいく成果だった。

奥多摩の川苔谷で渓流釣り

GWも過ぎて落ち着きを取り戻したであろう奥多摩の川苔谷へ行ってみた。本流で追加放流もあり、人出も気になったが思ったより釣り人は少なかった。

御岳苑地・奥多摩川(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

道中、久しぶりに御岳苑地に立ち寄り釣り人に釣果を訪ねてみた。2名の餌釣師がいた。虹鱒が6匹フラシにキープしてあった。早朝からの入渓だそうだ。

フィッシングセンターからの溢れマスのようである。大雨後に入れ食いの経験があるそうで、本日は少し物足りないとのこと。時期を見計らって私も釣りを試みたい場所である。

素晴らしい渓相に癒される(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

今回のタックル

竿:小継渓流竿5.3m硬調
糸:天上糸ナイロン1号3本ヨリ、道糸1号フロロカーボン、ハリス0.8号フロロカーボン
鉤:岩魚8号
オモリ:ガン玉2B
目印:矢羽セル
餌:川虫、キジ、ブドウ虫

林道歩きスタート

13時を過ぎ、川苔橋林道ゲートを出発した。リュックを背負い歩くこと小1時間、昨年の秋に確認しておいた降下地点から渓へ降りる。樹林帯を伝い15分程で小さな淵尻に到着し、タックルを整えた。

昨日の雨で渓はどこも濡れているが、増水は少なく水色も良好である。谷筋は雨上がりのハッチでミッジが乱舞している。渓流釣りの本格シーズンがやって来たようだ。渓は飽きない程度にポイントが続くが、足跡もあり場荒れ気味の感がある。丁寧に小場所を拾っていくことにした。

渓の香りに誘われ流れに手を浸すと無性に岩魚が食べたくなった。昨年の秋から半年間は食べていない。なんとかキープサイズをと願い竿を出すが、GW後の東京の沢への期待は半々である。辺りを見渡すと木漏れ日の渓にはウツギが咲き出し、夏が近いことを教えてくれている。気分も上がり、渓を上っていく。

川苔谷(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

落込みから小ヤマメを手中

本日も手堅く餌釣りである。用意したキジとブドウ虫に期待するが、瀬尻で川虫を捕ってみた。小さなヒラタと黒川虫を数匹餌箱にキープして釣り進む。3投目、餌のヒラタに落込みから小ヤマメ12cmが飛んできた。迷わずリリース。苦笑いである。

良型のイワナをキャッチ

足場を探し少しだけ右岸を高巻くと暗い淵が現れた。期待を込めて仕掛けを調整する。水深は2m強と判断した。気温も上がり南風も出てきたようである。

木々が揺れ、小枝も落ち始めた。予報通りだ。静かに投入した仕掛けは淵の真ん中に来ている。そしてゆっくりと大岩の影に止まると、目印が小刻みに動き、岩魚特有のアタリが穂先に伝わってきた。

そっと糸を送り込みスナップを効かせ合わせる。ガツンと手応えがありヒット。巣穴に逃げ込む魚は重い。反転させ淵中を泳ぎ回る中、水面に出たのは大きな口を開けたイワナである。慎重にランディングする。久々に良型が来た。26cmである。杉苔が美しく光る瀬音の中、至福の時が流れる。

26cmの良型イワナをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

23cmのヤマメを追加

午後からの入渓でこのような釣りができるチャンスはそう多くないだろう。岩魚は宵の肴に刺身でいただく楽しみができた。あと1匹釣れたら早めに納竿しようと思い、二つ目の落込みを巻いた。

山藤のツルを伝いトラバースした先で投入したトロ場、キジに来たのは山女魚23cm。頭の大きさが目立つオスである。沢に生きる野趣漂う魚体は、最近手にする直前放流物とは一線を画している。これはありがたく塩焼きでいただこう。

23cmのヤマメを手中(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

竿出しから2時間の遡行で納竿

陽射しは強く渓は明るいが、気づけば16時を回っている。そろそろ林道へのアプローチを探すことにした。50m程先の樹林帯に足掛かりを見つけたので、竹魚籠の魚の処理を決める。山女魚4匹、岩魚4匹の釣果である。ここで竿をたたんだ。

当日の釣果(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

グローブをつけ身なりを整え、広葉樹の斜面をはい上がること20分、ゆっくりと林道を目指す。手掛かりは時に斜面の腐葉土となり、のめり込む足元に注意しながら周囲の熊笹の根に助けられ進んだ。

体力の衰えを痛感しつつ、後戻りのできない少しのスリルを味わいなんとかガードレールに辿り着いた。体力的には辛いが、精神的に林道の存在がとても心地よかった。今、携帯も繋がったようだ。

安全釣行へ感謝

何事もなく釣りを終え林道に立つ時、最近は特に感謝の念が強く湧いてくる。釣りを終え、足場の良い安全な道を提供いただき帰宅できる昨今。人工物に囲まれて過ごす日常から逃れ、渓の中で非日常を楽しませてくれるこの魅力が、渓流釣りがやめられない私の理由の一つである。

数ある奥多摩の渓流も大部分が林道沿いである。車両通行規制があるが、徒歩で1時間もかければ入渓点は大体見つかる。この利便性を活用して渓流釣りを楽しんでいただきたい。入漁券の所持などマナーを守って、大切な自然を育んでいければと思う。

ウツギ(卯の花)(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

交通アクセス

電車:JR青梅線奥多摩駅下車
バス:日原方面川苔橋下車
車:東京方面から青梅街道奥多摩・丹波方面へ、日原街道を右折、東日原方面へ

<中山祐司/TSURINEWSライター>

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