今週末(6月27日) BS・CSで観られる「日本で好評」韓国映画4選
今週末BS・CSで、日本で好評を得た韓国映画が放送される。
制作環境の変化やOTTの台頭など様々な理由により近年不振が続いているが、韓国映画ならではの魅力は各作品にしっかりと溶け込んでいるものばかり。
エンターテインメント性とテーマ性の両方の側面をうまく調和させ、観る者を夢中にさせたラインナップだ。
梅雨に入り天気が崩れやすいこんな時期は、家でゆっくりと韓国映画を観ながら週末を過ごしてはいかがだろうか。
今週末BS・CSで放送される作品のなかで、特に映画やドラマなどのレビューサービスfilmarksで評価の高かったものを4つピックアップして紹介する。
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コンフィデンシャル:国際共助捜査 (2022)
●Filmarks評価/レビュー数:★3.9/1133件
『コンフィデンシャル:国際共助捜査』は、2017年に公開してヒットを記録した『コンフィデンシャル/共助』の続編。ヒョンビン&ユ・へジン主演のアクションコメディーだ。
前作では北朝鮮の特殊捜査員と韓国のベテラン刑事の共助が描かれていたが、本作ではそこにアメリカのFBIが加わってスケールが拡大。国際犯罪組織を追う、緊張感溢れるストーリーが観る者の感情を大きく揺さぶる。
また、華やかなアクションとクスっと笑わずにはいられないコミカル要素も強化されており、一部の映画ファンからは前作にも増して、魅力的な作品になったとの声も。
出身国が異なる登場人物たちの文化の違いやケミストリー、家族愛など、人間模様も見どころとなっている。
●キャスト:ヒョンビン、ユ・ヘジン、イム・ユナ、ダニエル・ヘニー、チン・ソンギュ 他
●日本放送情報:ザ・シネマ/2025年6月27日(金) 18:30-21:00(字幕版)
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
ハント (2022)
●Filmarks評価/レビュー数:★3.8/1084件
『ハント』は、大ヒットドラマ『イカゲーム』シリーズ(Netflix/2021、2024)でお馴染みのイ・ジョンジェが、初めてメガホンをとったスパイアクション。彼をはじめ、チョン・ウソンやチョン・ヘジン、ホ・ソンテ、コ・ユンジョンなど、豪華役者陣が一堂に会した作品だ。
物語は、韓国激動の時代1980年を背景に、安全企画部に潜むスパイを探すために互いを疑う男2人が、“韓国1号暗殺作戦”という大きな事件と向かい合って奔走するストーリーで、スパイものならではの心理戦とキャストの熱演が光る1作。
善と悪や信念との境界線を曖昧に描いているのが特徴で、組織内に流れる不穏な空気と緊張感をリアルに描いて手に汗握る展開に。
互いにスパイではないかと疑いあうなか、スパイを見つけられなければ自分が容疑者となってしまう状況に、さらに追跡劇が過激化していき、一瞬たりとも目を離せない物語が繰り広げられる。
●キャスト:イ・ジョンジェ、チョン・ウソン、チョン・ヘジン、ホ・ソンテ、コ・ユンジョン 他
●日本放送情報:ザ・シネマ/2025年6月29日(日) 13:00-15:30(吹替版)、21:00-23:15(字幕版)
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
密輸 1970 (2023)
●Filmarks評価/レビュー数:★3.8/3648件
『密輸 1970』は、2015年に公開された大ヒット作『ベテラン』を手掛けたリュ・スンワン監督作品。1970年代を背景に、職を失った海部たちが生計をたてるため、大金を稼ぐことのできる密輸の世界に飛び込む過程を描いている。
海女が主人公の犯罪劇という斬新さと、衣装や小物、音楽などによって当時を再現したレトロな世界観、そして個性的な登場人物まで見どころ盛りだくさん。
キム・ヘスをはじめ、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、コ・ミンシなど、演技力に定評のある役者陣が、人間的なキャラクターに変身して物語への没入を誘う。
また、密輸の実態を取り上げ、社会的背景にもスポットを当てており、単なる犯罪劇の枠を超えた面白さをプレゼントしてくれる。
●キャスト:キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミン、キム・ジョンス 他
●日本放送情報:WOWOW シネマ/2025年6月29日(日) 午後9:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
人生は、美しい (2022)
●Filmarks評価/レビュー数:★3.8/374件
『人生は、美しい』は、誕生日プレゼントに、自分の初恋の人を探してほしいという、余命宣告された妻の願いを叶えるため、夫婦で初恋の人探しを始めるロードムービー。ミュージカル形式で展開され、1970~2010年代の韓国の大衆音楽と共に繰り広げられる。
家族間の葛藤と和解、家族と人生の大切さを温かく描き、観る者に感動と希望を贈るストーリーで、不器用だが優しい夫を演じたリュ・スンリョンの人間味溢れる演技と相まって多くの観客の心を打った作品。
登場人物が人生の美しさに再び気づいていく過程は、1日1日を大切に生きようというメッセージが込められており、日々の生活に疲れてしまった人たちにそっと寄り添い励ましてくれる。
普通の主婦を描き出したヨム・ジョンアの、家族への愛や未練や後悔を感じさせる感情の演技にもご注目。共感せずにはいられないシーンの連続だ。
●キャスト:リュ・スンリョン、ヨム・ジョンア、パク・セワン、オン・ソンウ、ハ・ヒョンサン 他
●日本放送情報:アジアドラマチックTV/2025年6月28日(土) 24:45
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
(ライター/西谷瀬里)