不動産業、事務職の《リアル貯金額》。最低限の生活……。何を節約すればよいですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【28歳 女性】
【貯金額】28歳、事務職の場合
プロフィール
28歳、女性
不動産業の事務職、年収320万円
1人暮らし
【相談内容】お給料が低くて最低限の身だしなみしかできません……
「最低限の身だしなみをするのに必要な額しかもらえておらず、趣味やおしゃれにお金を使えません。住宅ローンを完済したら家計にも余裕がでると思いますが、まだ難しいです。通信費も光熱費も抑えている状況で、これ以上何を節約すれば良いでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同じ20代単身世帯の貯金額は、平均が121万円・中央値が9万円*です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
質問者さんの資産総額は10万円と平均値を下回っているものの、中央値と比べるとほぼ同水準となっています。
節約だけでは足りない?収入アップで叶える理想の生活
質問者さんは住宅ローンを払いながら、通信費や光熱費を抑えるなど家計管理もされているとのこと。
今の状況では、節約よりも「収入を増やす」ことが現実的な解決策になると思われます。
昇給や転職を目指す
事務職の年収として350万円は平均的ですが、専門性を高めることで昇給が見込めないかを確認してみましょう。
お勤めの会社に給与アップにつながる資格があれば、取得に向けて勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントを活用して、自分をもっと高く買ってくれる会社がないかをリサーチしてみるのも良いですね。
副業で収入を増やす
転職がすぐに難しい場合は、副業で収入を作るのも一つの手です。
事務代行やデータ入力、オンライン秘書などの仕事をクラウドソーシングサイトで受注すれば、在宅でスキマ時間に稼げます。
毎月2〜3万円の副収入があるだけでも趣味やおしゃれに使えるお金になり、心に余裕ができますよ。
家計のキャッシュフローを見直す
「住宅ローンを払い終えたら余裕が出る」とのことですが、長期間のローン返済を待つのではなく、今の収支バランスを最適化することが大切です。
収入が増えたら、住宅ローンの繰上げ返済や、より金利の安いローンへの乗り換えを検討してみてください。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が121万円・中央値が9万円です。
・節約をしてもお金がない場合、昇給や転職・副業などで収入を増やしましょう。
・住宅ローンの繰り上げ返済やローンの乗り換えなどで家計のキャッシュフローを改善できないか検討してみましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。