【視聴率】気になる滑り出しは?最新韓国ドラマ4作の成績表と視聴者反応
韓ドラ界は、視聴率の獲得に苦戦している。
韓国ドラマは、VODなどを介して世界中から愛されているコンテンツの1つとなったが、その一方で本国ではテレビで放送される作品は、数字が取りにくいのが現状。
どのテレビ局も2桁台が当たり前だった時代は、もう昔のこと。近年は、10%台に乗ることも困難を極めるように。
3月末から徐々に新作ドラマがスタートを切ったが、この状況が顕著に現れており、なんとも残念。あの大人気シリーズのスピンオフ版をもってしても、現時点で期待されていたほどの成果はまだ見えていない。
そこで本記事では、気になる最新作の滑り出しを、視聴者の反応と併せて視聴率で紹介する。
(図)Danmee 日本の韓国ドラマファンが厳選!爽やか韓流代表 パク・ボゴム出演ドラマ
離婚保険 (tvN/2025)
『離婚保険』は、3月31日に韓国でスタートしたオフィスロマンチックコメディー。視聴率3.2%でまずまずといったスタートを切ったものの、第2話で2.5%に下がって以降、最新話である第5話まで、ほぼ右肩下がりが続いている。
主演イ・ドンウクをはじめ、ヒロインを務めているイ・ジュビンなど役者陣の息の合った演技や、予測不可能な展開は好評を得ているものの、味方によっては誇張されたコミカル要素や、離婚という重い題材をコメディーと掛け合わせた点にひっかかりを覚えた人も。
日本では配信サイトAmazon Prime Videoで、2025年4月15日現在、星5つ中3.9個を獲得しており、比較的良い反応を示している人が多い。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年4月15日現在):Amazon Prime Video
新兵 シーズン3 (Genie TV/ENA/2025)
『新兵 シーズン3』(原題:신병 시즌 3)は、4月7日に初回放送を迎えたブラックコメディー。初回放送の視聴率は1.7%でスタートしたものの、翌回で2.1%に、最新話である第3話では2.3%に上昇し、今のところ良い調子で進んでいる。
数字だけに注目するとそこまで良いとは言えないが、視聴率を持っていないテレビ局と言われるENAで放送されている作品としては好調。リアリティー溢れる軍生活の描写と、想像できない展開、思わず笑ってしまうシーンに惹かれる視聴者が多い。
シリーズものの第3弾で、新たなキャラクターが投入され、これまでにも増したスケール感で繰り広げられる物語に期待を寄せる人もいる。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年4月15日現在):未定
バニーとお兄さんたち (MBC/2025)
『バニーとお兄さんたち』は、ノ・ジョンウィ、イ・チェミン、チョ・ジュニョンら若手が主演を務める青春ロマンチックコメディー。MBCの金・土ドラマとしては、最も低い視聴率1.3%でスタートし、最新話である第2話では0.9%にまで落ち込んでいる。
どうやら同曜日・同時間帯の競争作品が強者である点や、第1話が予定よりも1週間遅れて始まった点など、悪条件が重なり話題性を獲得できなかったのが大きな要因となったよう。大学を背景に桜の花びら舞うキャンパスシーンや、爽やかな演出が好評を得ているだけに残念な数字だ。
日本では、U-NEXTで独占配信中。映画やドラマなどのレビューサービスFilmarks内では、レビュー数はまだ少ないものの星5個中4.0個も獲得しており、イケメンが登場するライトなロマンス物として良い反応が寄せられている。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年4月15日現在):U-NEXT
いつかは賢いレジデント生活 (tvN/2025)
『いつかは賢いレジデント生活』は、大ヒットシリーズ『賢い医師生活』のスピンオフ版だ。初回放送は、tvNの歴代土・日ドラマの視聴率とさほど大差ない3.7%でスタートし、最新話である第2話で4.0%に上昇している。
主人公である産婦人科レジデント4人の個性あふれるキャラクターや、新人だからこそのエピソードがリアルに描かれている点が数字に繋がったよう。
『賢い医師生活』に熱烈なファンが多くそのイメージが強すぎるのか、同作ほどのめり込めていないという声もあるが、今後各人物の人間関係なども深まり面白さを増していくのではないかと予想されている。
Netflix(ネットフリックス)で視聴することができ、4月15日現在、『今日のTV番組TOP10』の第4位にランクイン中だ。
●日本で視聴可能な動画配信サービス(2025年4月15日現在):Netflix
(ライター/西谷瀬里)