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京急電鉄(株) 能見台の「ホンネ」募集 住民の声をまちづくりに

タウンニュース

意見投稿を呼び掛けるポスター

京急電鉄(株)は金沢区の京急線能見台駅エリアで、コミュニケーションツール「ホンネPOST」を通して地域住民からの声を集め、まちづくり施策に生かす取り組みを始めた。若者や子育て世代を中心に、日常で感じている能見台のまちに対する「ホンネ」を聞くことで、まちに必要な機能や課題の把握などにつなげる。

同社は1983年に京急ニュータウン金沢能見台の分譲を開始。能見台エリアを含む金沢区は2007年をピークに人口減少や高齢化が進んでいる。こうした動向を背景に同社が18年に横浜市と沿線の市南部地域のまちづくり推進に関する連携協定を締結。21年には富岡・能見台圏の地域住民とともにまちづくりを進めるための方針を記した「みんなの富岡・能見台丘と緑のまちづくりIMAGEBOOK」を発行するなどし、同社と市、地域住民が連携したまちづくりを進めている。

匿名で意見投稿

今回の「ホンネ」の募集もこれらの取り組みの一環で、能見台駅周辺エリアの地域力・推進力の向上を目指し実施する。「ホンネPOST」は、スマートフォンで手軽に匿名の手紙のやり取りができるコミュニケーションツール。同ツールを活用することで、若者や子育て世代を中心に、自分たちが暮らすまちの好きな点や不便な点など、まちに対する生の声を気軽に寄せてもらい、集まった意見を今後のまちづくりに生かす。

同社によると5月7日までに、延べ168件の意見が集まっており、最も多い年代は40代、約9割が地域住民による意見。一昨年12月に東京都の京急線平和島駅エリアで同様の取り組みを実施した際は4カ月ほどで約5〜600件の投稿が集まり、その声をもとに花壇の設置や子ども食堂の開催などが実現した。

能見台駅前で清掃活動などに取り組む鈴木誠一さんは「『こんなまちになってほしい』など、これからのまちに暮らす子どもたちのアイデアが必要だと思う。積極的に活動をする人を京急や行政が支援することでまちづくりに関わる人が自然と増えるのでは」と話す。

募集期間は9月30日(火)まで。駅や京急ストア、ケアプラザ、地区センターなど計9カ所に設置されているポスターやフライヤーの二次元コードからLINEアプリを通じて意見を投稿することができる。同社の担当者は「ぜひ気軽に投稿していただきたい」と話した。取り組みに関する質問や問い合わせは、同社案内センター【電話】045・225・9696(午前9時から午後5時)。

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