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【もやもや回避術】「なんでやってくれなかったの?」とならないために意識したい2つの考えを専門家に学ぶ

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社会人として生きている限り、コミュニケーションの悩みは、切っても切り離せないもの。時にはネガティブな感情を抱き、相手を責めたくなったり、もやもやしてしまったりすることもあるでしょう。

「他人を責めたくなる時」「もやもやする瞬間」が積み重なっていくと、少しずつ溜まっていたコップの水が、ある日、決壊してあふれてしまうように、「もうこの職場は嫌だ」「仕事を辞めたい」となってしまったりします。「人間関係の悩み」は退職や転職のきっかけとしても上位に挙がるもので、それが原因で、やりたい仕事をやれている環境だったのに離れざるを得なくなる人も、少なくありません。

そんな悲劇を回避するためにも、他人を責めたくなった時にどうすればいいのか、そもそも他人を責めたくなるような瞬間を減らすために、どんな思考でいればいいのか、を学んでおくことが重要です。今回は、心理の専門家・相場聖さんのノウハウを参考に、他人を責めてしまう心理と対処法、職場のストレスを緩和する方法をご紹介します。

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•「仕事がつらい」人は9割以上。ストレスの原因は人間関係?
•「人と自分の価値観は違う」と認識する
•勝手な「役割期待」を持たない
•角を立てずに、自分の意見を「伝える」スキルを身に付ける
•まとめ

「仕事がつらい」人は9割以上。ストレスの原因は人間関係?

日々の仕事のなかで、「仕事がつらい」「辞めたい」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。「仕事がつらい=甘え」だと捉えたり、自分を責め過ぎたりする必要はありません。実際に、メンタルヘルスの専門家である相場聖氏は、「9割以上の人が『仕事がつらい』と感じている」と述べています。

ストレスを感じる要因は人それぞれ異なりますが、一般的には人間関係に関するストレスが占める割合は少なくないと言われています。

人間関係にまつわるストレス要因は、多岐にわたるのも特徴。
例えば、


•上司や同僚との、相性が悪い
•周りからのサポートがない
•自分に対する評価が低い

など、さまざまなシチュエーション、さまざまな種類があります。

「人と自分の価値観は違う」と認識する

こうした人間関係や環境でストレスを抱えている場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。根本的な考え方として意識すべきことは、2点あると言われています。

1点目は、「そもそも、考え方や価値観は人それぞれ違う」ということです。同じ仕事についていても、これまで経験した業務、指導してくれた先輩、身を置いていた職場の環境などによって、考え方や価値観は異なるものです。大前提として、「自分と他人の考え方が違うのは、当たり前」という認識を持つようにしましょう。

そうすれば、「どうして私の考えを理解してくれないんだろう……」と悩むのではなく、「どういうふうに伝えれば、考え方の違う人に、理解してもらえるだろう」と、ギャップを埋める方法、つまり解決につながることを前向きに考えられるようになります。

勝手な「役割期待」を持たない

2点目は、「役割期待」を持つことをやめる、ということです。役割期待とは、「あの人は、こういうことを配慮してくれるだろう」「これをやるなら、ここまでやってくれて当たり前」という、思い込みのことです。

「やってくれると思っていたのに、やってくれていなかった」とガッカリした時、「それを言葉にして、はっきりお願いしたか?」と問われると「言わなくても分かると思った」「そこまで言わなきゃいけないの?」となるパターン。職場に限らず、家族や友人との関係でもよくある話ですから、思い当たる方もいるのではないでしょうか。

前章でも言及したとおり、人によって考えや価値観は違うもの。期待される側は「そんなこと知らないよ」「明確に指示があったら、やっただろうけど……」と戸惑うばかりで、そこでも温度差が生まれてしまいます。このように役割期待がズレてしまうと、人は「納得できない」「許せない」とストレスを感じるようになります。

このような「もやもや」を減らすためにまず大切なのは、自分自身が他人に期待をし過ぎていることを自覚し、意識的になくしていくこと。そして、「こうしてほしい」という思いがあるなら、それを相手にしっかりと伝えることが、人間関係を円滑にする第一歩と言えるでしょう。

角を立てずに、自分の意見を「伝える」スキルを身に付ける

「自分と他人は違う」という認識を持ち、「役割期待」を持たないように意識するだけで、他人を責めたくなったり、もやもやしたりというストレスが改善される部分もあるはず。そのうえで、「こうしてほしい」「こんなところにストレスを感じている」という自分の考えをしっかり伝えていくことも、メンタルヘルスの観点ではとても重要なことです。

とはいえ、言いにくいこともありますし、場合によっては意見を伝えたことで人間関係がギクシャクすることも。そもそも、自分の意見を伝えるのが苦手という方もいるかもしれません。

そんな方にぜひ意識してほしいのが、アサーティブ・コミュニケーション、いわゆる相手の立場を尊重しながら自分の言いたいことを伝えることで、相手に受け止めてもらいやすくするコミュニケーションスキルです。

例えば、難しいスケジュールで急な業務を頼まれた時、ただ「難しいです」と伝えると角が立ちますし、無理やり引き受けてしまうと心身を消耗します。そんな時は「対応したいのですが、本日が期日の提出物がありまして難しい状況です。締め切りを伸ばしていただくことはできますか? 明日の午前中いっぱいであれば、確実に対応できます」というように、自身の状況と一緒に前向きに代案を伝えれば、相手の立場も尊重しているので比較的相手の気分を害しにくく、こちらの意見を伝えることもできます。

どんなに意識しても、意見を伝えにくい相手やシチュエーションというのはあるでしょう。しかし、自分の意見を伝えやすい方法を見つけておくことで「役割期待」のずれが発生する回数を減らすことはできます。同僚にもやもやしたり、他人を責めたくなったりするシチュエーションを減らす一つの方法として、取り入れてみると変わる部分もあるかもしれません。

まとめ

今回紹介した「人と自分の価値観は違うと心得る」「勝手な思い込みをやめる」「依頼するときは、はっきりと明示する」という方法は、自身がもやもやする瞬間を減らせるだけでなく、逆に、相手をもやもやさせてしまう瞬間やコミュニケーションエラーによる仕事のトラブルを減らすことにもつながります。

どんな仕事、どんな職場でも人間関係はつきもので、コミュニケーションは相手も自分も歩み寄る姿勢があってこそという部分もあります。同僚との「もやもや」によって職場を変えるのはあくまで最終手段とし、身近でできることから検討してみてはいかがでしょうか。

文・ミーツキャリア編集部

【出典】

相場聖氏監修【原因別の対処法】仕事がつらい…… と感じる状態から抜け出すための方法とは?
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/88/?src=mtc( https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/88/?src=mtc )

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