岸根高校演劇部 2年連続「関東」へ 全員で行けるところまで
岸根高等学校演劇部は、来年1月12日(日)・13日(月)に横浜で開催される第60回関東高等学校演劇研究大会への出場を決めた。11月に行われた県大会で最優秀賞を受賞し、2年連続で関東大会出場の切符を手に入れた。
大会で披露するのは、顧問と部員でイチから作り上げたオリジナル作品、題名は『MKW48』。一見某アイドルグループを想像するが、あらすじは、将来に漠然とした不安を感じる主人公「わたし」の前に、少し未来の様々な世界線で生きる18人の「わたし」達が現れ…という青春SF作品だ。
「関東大会に行けるとわかったとき、正直驚きました」と副部長の長谷川壌さん(2年)。直近の4年間で、今回を含め3回関東大会に出場している同校だが、県大会の日に1人欠員が出ることが発覚。急遽役を振り分け、「関東大会は全員で出るぞ」という気持ちで本番に臨んだ。大会演技後、審査員からの総評には「全員が自分の役を愛し、一人ひとりが役を生きている」とあり、実際に演じていて本当に楽しい、と部員たちは満面の笑みで口を揃える。
作品について、古賀日桜里さん(3年)と村上晴彦さん(1年)は、「会場にいる人たちと同じ時間を共有し、少しでも気持ちが楽になってくれたら」「少しの選択の違いで未来が変わる。未来の広大さを知ってほしい」とそれぞれの思いを語る。
部長の杉本穂奈美さん(2年)は「全員で楽しみ、伝えて、行けるところまで行きたい」と真っすぐな瞳で関東大会への意気込みを語った。