【三山ひろしのさんさん歩】大自然の中で味わう!仁淀川の恵みがたっぷり詰まったクラフトビールのお店「BLUE BREW(ブルーブルー)」
高知に惚れ込んだご夫婦が移住して起業を決意!「BLUE BREW(ブルーブルー)」
今回は高知市中心部から西へ車で約1時間20分のところにある、仁淀川町を散策する三山さんと川辺アナ。
「奇跡の清流」と称される仁淀川の上流域にある、自然豊かな場所だ。
向かった先は「BLUE BREW(ブルーブルー)」。
喫茶店やカフェでは?と思い訪ねた三山さんだが、看板にあるホップのイラストを見て何かを察した様子。
三山さん:あれ?これって、もしかして…ホップじゃない?もしかして今日はビールを楽しめる日ですか?
期待を膨らませながら三山さんと川辺アナがお店へ入ると、出迎えてくれたのはアメリカ出身のケネス ムカイさんと、東京出身の妻・向井正子さん。
三山さんが店先で察した通り、今回はビールを楽しめるお店のようだ。
向井さんご夫婦は2009年に結婚。その後旅行で高知を訪れた際に、とても楽しく魅力的に感じたという。
それから毎年高知を訪れるようになり、ついには高知県に住む友人に「もうええ加減、移住したらどう?」とお誘いを受けた。
そこから移住を意識するようになった向井さんご夫婦。
ケネスさんはアメリカで高校の先生をしながら趣味でビール造りをしていたことから「あなたビールを造れるから、ビール会社を立ち上げたら?」という友人のアイデアで、高知での移住&起業を決意した。
※アメリカでは個人での醸造(ホームブリューイング)は合法ですが、日本国内では製造免許なしにビールを作ることはできません。
友人からのアイデアを最初は冗談だと思って聞き流していたが、高知で物件探しを進めてもらうなど、手厚いサポートを受けるうちにとんとん拍子に話が進み、2019年に移住。
そして2020年には「BLUE BREW」をオープンさせた。
「自分のことのように人の世話を焼く」という、高知県民らしい性格の友人との出会いが、人生のターニングポイントとなった。
高知の恵みをギュッと詰め込んだ自慢のクラフトビール!
「BLUE BREW」がある仁淀川町は、県内随一のお茶の産地。
高知県の恵みをクラフトビールに取り入れたいというこだわりから、お茶を使ったビールを開発するなど、12種類のクラフトビールを取り揃えている。
地域自慢の農産物を活かして、さつまいもや生姜、山椒(さんしょう)を使ったビールもある。
三山さんと川辺アナは、実際にビールを造っている醸造所を拝見!
ビールは「水」「麦芽」「酵母」「ホップ」の4種類を主な原材料として造る。
「BLUE BREW」では上記の4種類の材料に加えて、副原料と言われるものも使用。
副原料には、地域の方から「これ使えないか?」と提案された、山の木になっている「ぐい実(通称:グミの実)」なども使用している。
三山さんは、「ぐい実」を使ったクラフトビールに興味津々。前のめりになって話を聞く。
絶品おつまみと共に味わう!4種のクラフトビール「本日の飲み比べセット」
ビールが出来上がる工程を学び、そろそろ喉が渇いてきた三山さんと川辺アナ。
お待ちかねのクラフトビールをいただきます!
自然に囲まれたテラス席で味わうクラフトビールは至高。
さて、どのお味から楽しもうか?
まず1杯目は「2410(によど)」から。
仁淀川町を数字で表現した商品名がとても魅力的だ。
副原料には仁淀川町産の山椒と生姜を使用し、ビターオレンジの乾皮とコリアンダー種が醸し出すスパイシーでフルーティーな味わいが口の中に広がる。
わずかにヨーグルトのような酸味を感じる、ビールが苦手な人にも飲みやすい味わいとなっている。
三山さん:生姜が結構ガッツリきますね!でも香りは山椒なんですよね。
川辺アナ:すごく飲みやすいですね!後味もスッとしています。おいしい〜
三山さん:これいいっすねぇ!
あまりの美味しさにグビっと飲み干し、お次のビールへ。
次にいただくのは、3種類のフルーツを使用した「山のフルーツサワーエール」。
醸造所で三山さんが気になっていた「ぐい実」を使ったビールだ。
香りが甘く、酸味を楽しめるお味になっている。まずはゴクリと一口!
三山さん:あぁ〜これは僕好きです!いいですね。甘い香りなのに「ぐい実」などのフルーツの酸味が効いていて、シュッとしていますね。これもおいしいです。
川辺アナはケネスさんがアメリカにいる時から作っていたビールに、仁淀川町の茶葉を加えた「SANTA MONICA」をいただく。
三山さんに負けないくらい、いい飲みっぷりの川辺アナ。気になる感想は?
川辺アナ:アメリカを感じます!なんかおしゃれなビール。海外の風を感じるビールです。うまく言えないんですけど…とにかくおいしい!
3種のクラフトビールをご紹介したが、三山さんと川辺アナはさらに5種のビールをゆっくり楽しみ、向井さんご夫婦の話を肴にして有意義な時間を過ごした。
向井さん:町の人口が減ってきているので、クラフトビールを通して移住者や観光客が増えるなど、町が存続していくようになったらいいなと思っています。
三山さん:おいしいビールをたくさんの方に飲んでいただいて、また元気になってくると人も集まってくるし、いい事ばかりになると思いますからね。ぜひ頑張っていただきたいです!私も微力ながら応援をさせていただきたいと思います。
BLUE BREWで仁淀川の恵みがたっぷり詰まったクラフトビールを堪能した三山さんと川辺アナ。
これからこのお店が地域を盛り上げる拠点になることを願いながら、ほろ酔いで帰っていくのであった。
今回のさんさん歩はここまで!次回の記事をお楽しみに。
BLUE BREW 醸造場
住所:高知県香美市土佐山田町西本町4−1−23 にしまちビル2F
電話:088-769-0739
情報提供/高知さんさんテレビ
文/さたけゆうや