犬の『噛み癖を直さなければいけない』理由3つ 他者を噛む犬が引き起こす危険なトラブルとは
1.飼い主が怪我をする危険性がある
子犬であれば甘噛み程度の力なので可愛いものですが、成犬になるとそうはいきません。私たちが噛まれれば大怪我をする可能性がありますし、家具を噛めば壊れてしまうこともあります。
直接手や足を噛んでこなくても、服の裾や靴下などを噛んで引っ張り、着られないようになってしまうことも少なくありません。
ソファや家電など、簡単に買い替えられないものも壊されてしまうことがあるので、噛み癖は早めに直した方が良いでしょう。
2.周囲の人や犬に怪我をさせる危険性がある
噛み癖が付いてしまうと、飼い主だけでなく周囲の人や犬などにも噛みついてしまうことがあります。
散歩のときに噛みついてしまったり、動物病院で看護師や獣医師を噛んでしまい適切な治療を受けられなくなることも。特に大型犬は大きな怪我や事故につながる危険性もあるので注意が必要です。
他にもドッグランなどで、自分より小さな犬に噛みついてしまったら大変です。社会性が身についていない場合や、見知らぬ人への恐怖心が強い場合は他者に噛みついて身を守ろうとします。
愛犬のペースに合わせながら、少しずつ社会性を身に付けていけるようにトレーニングしていくようにしましょう。
ただし、愛犬の恐怖心が強く飼い主に対して本気で噛みついてくることが多い様であれば、専門家に相談するようにしてください。
3.毎日のお手入れができなくなる
噛み癖があることで、毎日のスキンシップや歯磨き、ブラッシングやシャンプーなど愛犬と触れ合う必要のある行為ができなくなってしまいます。
また、何度も噛まれることで私たち飼い主が「噛まれるかもしれない…」といった恐怖心を抱いてしまい、手入れを避けるようになることもあるので注意が必要です。
毎日のケアを怠ることで、歯周病や皮膚炎などの病気になってしまうこともあります。噛み癖を治すことは、愛犬の健康を維持するためにも重要なことであることを覚えておきましょう。
犬の「噛み癖」を直すためには
犬の噛み癖を直すためには、なぜ噛んでしまうのか理由を見つけることが大切です。犬が噛む理由としてあげられるのは「本能的な行動」「ストレス」「恐怖心」「病気や怪我」などです。
飼い主に噛みついてきたときに、大声で怒鳴りつけたり、叩くなどの体罰を行うのは逆効果です。恐怖心を強めることで、身を守るために噛み癖が悪化してしまう危険性もあるので絶対にやめましょう。
犬にかまれた時は、短い単語で「痛い!」「やめて!」と叱った後、無視をするか愛犬の前から姿を消すようにし、噛んでも面白くないと思わせるようにしてください。
また、家具などを破壊するようであれば、犬用の噛むおもちゃを与えてみましょう。犬にとって噛むということは本能的な行動なので、噛むことのできるものを与えることでストレスを発散することができます。
家の中のものでも代用できますが、耐久性の低いものだと誤飲の危険もあるのでなるべく「犬用のおもちゃ」を選ぶようにしてくださいね。
噛む原因がわからなかったり、すでに飼い主の手に負えない状況であれば、獣医師やドッグトレーナーなど専門家に相談してトレーニングを行うようにしましょう。
まとめ
犬の噛み癖は早い段階で直しておかなければなりません。私たち飼い主だけでなく、周囲の人や犬を巻き込む事故を起こす可能性もあります。
ストレスや恐怖心を抱いたままでは、愛犬にも大きな負担がかかってしまいますよね。大切な愛犬のためにも、噛み癖を改善していけるように根気よく向き合うようにしていきましょうね。