【姫路市】世界のケンゾーが故郷に凱旋 没後初の大規模回顧展
姫路市出身でKENZOを創設した世界的ファッションデザイナー髙田賢三さん(1939─2020)の展覧会「髙田賢三展 パリに燃ゆ、永遠の革命児」が姫路市立美術館(同市本町)で始まった。
髙田さんの没後初となる大規模回顧展。▽髙田賢三のクロノロジー▽髙田賢三のテーマと1970年代▽髙田賢三のフォークロアと1980年代▽キャスティバル’94─円熟の1990年代▽受け継がれる髙田賢三のDNAの5章で構成し、KENZOブランドや宝塚歌劇のためにデザインした衣装、1994年に同市で開催したKENZOショーで実際にランウェイを歩いた衣装など約100点を並べて〝色彩の魔術師〟と称された髙田さんのファッションの変遷をたどっている。 また、アイデアの源泉となった資料、衣装のデザイン画、パリから家族へ送った手紙や写真なども紹介し、世界中の人々から愛された髙田さんの人物像を浮かび上がらせている。
4月11日に行われた内覧会では、著作権者代表として髙田さんの弟の山下紀年さんが登壇、「賢三はパリの病院で容態が急変して何の挨拶もないまま亡くなったが、この展覧会は『さようなら』ではなく、『こんにちは』の内容になっている。たくさんの方々にご覧いただきたい」と挨拶した。
7月21日まで。観覧料は一般1500円、高校・大学生1100円など。問い合わせは同館(℡079-222-2288)。