パク・ウンビンがサイコパス医師に変身‥新韓国ドラマ「ハイパーナイフ」気になる人物関係図
新作ドラマ『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』(Disney+/2025)が、熱い視線を浴びている。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENA/2022)や『恋慕』(KBS/2021)など、大ヒット作を生み出してきたパク・ウンビン主演作だから。しかも、彼女が演じるのはサイコパス医師役。緻密な役作りをすることで知られているだけに期待を寄せる人が多い。
また、“1000万俳優”の異名を持つベテラン中のベテランで、近年ドラマ界でも活躍するソル・ギョングまで出演する。その他、子役から着実に演技力を磨いてきたユン・チャニョン、強烈な存在感を発揮するパク・ビョンウンらがキャストに名を連ねているのも、注目視されているゆえんだ。
※1000万俳優:観客動員数1000万人を突破する大ヒット映画で活躍した俳優のこと。
まだそこまで役やストーリーについて公表されているわけではないが、キャスティングと少しのプロットだけで、早くもヒットの予感を漂わせている本作。3月19日の配信スタートに先立ち、気になる人物関係図を紹介する。
(図)Danmee読者12,273人が選んだ「新韓流四天王」4人
パク・ウンビン
主演を務めるパク・ウンビンが演じるのは、将来が期待された医師だったが、ある事件をきかっけに恩師に対する殺人未遂の容疑をかけられ、医師免許をはく奪されるセオク役。自身をどん底に突き落とした恩師と再会して、し烈な対立と心理戦を繰り広げるという。
また、冒頭で触れたとおりサイコパスで、人間の脳に強い関心を持ち、人を生かす職業に就きながらも、命を虫よりも価値のないものだと考えている殺人鬼なのだとか。
明るくピュアな主人公や、芯の強い女性、正義感溢れる役を演じることの多かったパク・ウンビンからは、想像するのが難しいほど強烈かつブラックなキャラクターになりそうな予感。ただの悪役ではなく、不気味さや残忍さなどを含むサイコパスという素材を、どう調理してくるのかも気になるところだ。
ヒールを演じるのは初めてだが、常に期待を大きく上回る演技を披露してきた彼女なら、今回も完璧に仕上げてくるに違いない。
ソル・ギョング
そしてそんな彼女を迎え撃つのが、デビュー後32年目にして初めて医師役を務めるソル・ギョング。大学病院に勤務する神経外科の教授で、セオクの恩師兼指導医、彼女を崖っぷちに追い込んだ張本人ドクヒを演じる。
一見品格と教養を持っているように見えるが、実は内面に狂気をはらんだ殺人鬼のようなキャラクター。セオクと対立する過程でカリスマを発揮し、物語を掌握することが予想されている。
医療ものとスリラーの両方を楽しめると言われている本作。セオクもパンチの効いた役だが、どうやらドクヒもなかなかのくせ者のよう。スリラー展開をより一層盛り上げるのはもしかしたらソル・ギョングなのかもしれない。
善とも悪ともつかない演技で観る者の好奇心を刺激したかと思えば、引くところは引いてメインの役者を立てるのが得意な彼。パク・ウンビンとのケミストリーも注目ポイントの1つだろう。
ユン・チャニョン
また、2人の対立構造に緊張感をプラスする予定なのがユン・チャニョン。セオクが殺人鬼であることを知りながらも、医師としての姿を信じ、自身を生かしてくれた彼女のボディーガードとして、常にサポートするヨンジュに扮する。
生死をかけたサバイバルドラマ『今、私たちの学校は…』(Netflix/2022)で、冷静沈着かつ機転をきかせて仲間を救う役を演じ、情深い一面まで見事に表現して一躍知名度を獲得したユン・チャニョンなら、ヨンジュもしっかりと演じ切ることが期待される。
好青年イメージの強い彼だけに、途中で寝返るような配役ではないと思われるが、蓋を開けてみるまで分からないのが韓国ドラマ。ヨンジュタイプのキャラが、大どんでん返しをみせた時の意外性は、視聴者の関心をそそるもの。果たして彼は、セオクの味方を全うするのだろうか。
パク・ビョンウン
最後は、脇役を務めることがほとんどだが、観る者に強烈な印象を残すパク・ビョンウン。ソル・ギョングとは一味異なる独特の異様さと雰囲気で、一見善悪の判断がつかないキャラを巧みに演じることのできる俳優だ。
そんな彼が扮するのは、セオクの実力を誰よりも高く評価し、大切にしている麻酔科の医師ヒョノ。天才的な才能をもつセオクが、継続して手術をしていられるように尽力する役だ。
ここだけを切り取ると、どうやらセオクの味方のようだが、どのような方法で彼女の才能を守るのかは明かされていない。善良なやり方なのか、はたまた犯罪要素がプラスされるのか。いずれにしても、彼も物語を最大限に盛り上げてくれそうだ。
面白いことが約束されたようなキャスティングと、彼、彼女らが演じるキャラクターが目を引く『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』。頭脳戦と予測不可能な展開で、視聴者に緊張感をプレゼントすることを予告している。
(ライター/西谷瀬里)