手間暇がかかっているのに価格はリーズナブル!36年間割烹料理店で働いた店主が営む杭瀬の『樹』 尼崎市
杭瀬に長年割烹料理店で働いた店主が営むお店『樹』(尼崎市)を見つけたので、取材に行ってきました。
阪神杭瀬駅から徒歩約3分の所にあり、赤い看板が出ているのが目印です。
カウンター席が10席ある落ち着いた空間で、冬の鍋が始まる時にには2階も利用できるそうです。2023年にオープンされたお店で、店主の谷さんは杭瀬にある割烹料理店で36年間働いた経歴の持ち主。手間暇かけて一品一品季節の料理を提供されています。
オープンしてまだ2年ですが、お店にはキープボトルがずらりと並んでいて、常連のお客さんが多く訪れていることがうかがえます。
今回筆者は店主おススメの季節の一品を3つ出していただいたので紹介していきます。
まず一品目は、「アメーラトマトの味付け」で“アメーラトマト”とは、甘味・酸味・コクのバランスがとれた高糖度のトマトで普通のトマトよりかなり高級品だそう。そのままでも美味しいトマトをあえて冷たい出汁につけて食べやすさをプラスされています。
一口食べてみると本当に甘~くすっきりとした味わいで、さらに旨味のある冷えた出汁のおかげで涼を感じます。のど越しの良いジュンサイやアクセントになるショウガが食欲の落ちる夏にぴったりの一品です。
次は、自家製の甘辛いタレにつけて食べる「玉ねぎ照焼き」。真ん中に黄身がのっていて食欲がそそられます。
すき焼きのように黄身とタレを絡めていただくと、玉ねぎの甘さがとても際立つ!食べ応えもかなりありました。
「たこの天ぷら」は、“たこの旨煮”を天ぷらにしたものなので、何もつけずこのまま食べるのが◎。
歯ごたえがあってしっかり噛まなければと勢いよく食べると、とっても柔らかで衝撃を受ける筆者。衣は薄くてカリカリでたこは噛めば噛むほど旨味が口の中でじゅわっとあふれ出し、食べ終わるのが惜しいと感じました。
追加でぜひ味わってほしいと出していただいたのがこちらの「鱧の湯引き」で、鱧より梅肉が自慢とのこと。実はこの梅肉は店主が梅干しから手作りで作っているもので、この鮮やかな赤はしそをたっぷり使っているからなんだとか。
すっきりとした味で鼻からしそのいい香りが抜けていきます。お客さんの中にはこの梅肉だけでお酒が進むと鱧がなくなっても下げないでとおっしゃる方もおられるそうです。
長年割烹料理店で働いてきたこともあり「やはり出汁やタレや梅干しでも手間暇かけて作るのが美味しい」と語る店主。リーズナブルな価格で旬の食材の料理がいただけるのは本当にありがたいです。
場所
樹
(尼崎市杭瀬本町3-2-22)
営業時間
17:30~24:00
定休日
日曜日