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被毛がボサボサ…愛猫の『毛並みが悪い』ときの6つの原因 ふわふわに戻すには

ねこちゃんホンポ

猫の毛並みが悪くなる6つの主な原因

愛猫の毛並みが悪くなる原因はいくつかありますが、ここでは主な5つの原因について詳しく解説していきます。

1.栄養不足

猫の被毛の健康は、適切な栄養摂取と深く関連しています。とくにタンパク質は被毛の主成分であるケラチンの原料となるため、非常に重要です。

また、オメガ3脂肪酸やビタミンB群、ビオチンなどの栄養素も被毛の健康には欠かせません。

しかし総合栄養食でないフードや栄養バランスの偏った手作り食を与え続けると、これらの栄養素が不足し、結果として被毛の質を低下させる原因となります。

2.皮膚疾患

アレルギーや皮膚炎、ノミやダニなどの外部寄生虫による皮膚トラブルは、被毛の状態に大きな影響を与えます。

というのも皮膚に炎症や痒みがあると、猫は過剰に毛づくろいをしたり、引っ掻いたりするため、脱毛などの症状が生じるからです。

痒みによる毛づくろいやひっかき行動は、被毛を切ってしまうこともあります。

脱毛ではなく切れてしまった短い毛が生えていることによって、皮膚がいつもよりも露出されているため、被毛が抜けたのではないかと錯覚をすることもあります。

また皮膚の状態が悪いと新しい被毛の成長にも悪影響を及ぼすので、原因を解決しない限り、被毛が生えにくい状態が続いたり、状態は改善されにくい場合もあります。

3.ストレス

猫は繊細な動物で、環境の変化やストレスに敏感です。

新しい家族や動物が増える・引っ越し・飼い主の生活リズムの変化など、さまざまな要因がストレスとなり得ます。

ストレスが負荷となり、免疫状態が不安定になったり、問題行動から皮膚トラブルにつながるなどのケースも起こり得ます。

精神的な負荷による問題行動として過剰なグルーミングを行ったり、逆に毛づくろいを怠ったりすることがあげられ、これらの行動が被毛の状態を悪化させる原因になります。

4.内臓疾患

猫の全身の健康状態は被毛の状態にも反映されます。とくに糖尿病や腎臓病、甲状腺機能亢進症などの内臓疾患は、被毛の質を低下させる原因に…。

こういった病気は脱水が起こったり、代謝に異常が生じたりすることにより栄養吸収も不充分になるため、被毛の健康にも影響が出てしまう場合があるのです。

5.加齢

猫も年を重ねると、被毛を健康に保つ能力といった全身の機能が、少しずつ低下していきます。

また高齢猫では食欲が落ちて小食になったり、取り込んだ栄養素も上手に活用できなくなって、被毛に艶がなくなる・毛割れが生じるといったトラブルが目立つように。

また関節の痛みや体力低下などで十分な毛づくろいができなくなることも、被毛の状態悪化につながります。

6.皮膚の乾燥

乾燥した環境や季節の変わり目は、猫の皮膚を乾燥させ、毛並みを悪化させる原因となります。

とくに冬場は、エアコンやヒーターの使用で湿度が低下しやすくなるので、加湿器を使用したり、猫の水分摂取量を増やす工夫が必要です。

ふわふわの被毛を取り戻すための対策

愛猫の被毛がボサボサになってしまった場合、きちんと対策を取ることで、再び健康的でふわふわとした被毛を取り戻すことができます。

栄養管理をする

被毛の健康を維持するためには、まず栄養バランスを見直してみましょう。

バランスの取れた栄養摂取が、被毛の健康には不可欠です。総合栄養食のキャットフードを選び、とくにタンパク質含有量の高いものを選びましょう。

また必要に応じてサプリメントを摂取することも、被毛の健康にはプラスになります。ただし、持病がある猫や高齢の猫は、獣医師に相談してから使用するのがおすすめ。

定期的なブラッシング

猫は自分で毛づくろいをする習性がありますが、高齢猫やもともとあまりグルーミングをしない子もいます。

そういった場合は、飼い主による定期的なブラッシングも重要です。ブラッシングは抜け毛を除去し、被毛を整えるだけでなく、皮膚の血行を促進し、新しい被毛の成長を助けます。

またブラッシング中に皮膚の状態を確認することで、早期に異常を発見することもできるででしょう。

被毛の質などにより個体差がありますが、短毛種なら2日に1回、長毛種の猫なら1日1回程度を目安にブラッシングをしてあげるのがおすすめです。

しかし、慣れない状態で急に頻繁に行おうとすると、猫にとってストレスとなり悪影響を与える場合もあります。少しずつ慣らしてあげてください。

ストレス軽減

猫のストレスを軽減することも、被毛の健康を維持する上で重要です。

快適な環境を整え、毎日遊ぶ時間も設けること、猫の性格によっては適切な距離をとってあげることで、猫のストレスをある程度軽減できます。また、フェロモン製品を使用するのも効果的な場合もあるかもしれません。

もし引っ越しなどで住環境が変化する場合は、徐々に慣れさせるなど、猫への配慮も忘れないようにしましょう。

健康チェック

被毛の状態悪化が内臓疾患や皮膚疾患のサインである可能性もあるため、定期的に健康チェックをしてみましょう。

ただし急激な被毛の変化や、その他の症状(食欲不振、活動量の低下など)が見られる場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。

湿度管理

室内の湿度も被毛の状態に影響を与えます。乾燥しすぎると静電気が発生し、被毛がパサパサになってしまいます。

冬場でも適度な湿度(40~60%程度)を保てると、被毛の健康維持につながります。

まとめ

猫の毛並みが悪くなる原因はさまざまですが、きちんと対処することで改善できる場合が多いです。

そのためには定期的なブラッシングや栄養バランスの取れた食事、快適な環境の管理を心がけましょう。

また異常を感じたら早めに動物病院で診察を受けて、愛猫の健康を守るために、日々のケアを怠らないことも重要です。

ぜひ今回紹介したポイントを参考にして、いつまでも愛猫の毛並みをふわふわに保ってくださいね!


(獣医師監修:葛野莉奈)

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