【安ぅ】フォアグラを模して作られた代替肉『グラフォア』がフォアグラすぎて逆に怖い!!! いいのかコレは!?
『グラフォア』という商品がヨーカドーで売られていた。名前からなんとなく予想はついたが、これはフォアグラに似せて作られたフォアグラっぽいけどフォアグラじゃないもの……いわゆる「代替フォアグラ」ですね。
フォアグラは世界三大珍味のひとつで、ガチョウやアヒルの肝臓のこと。フランス料理に必要不可欠な食材だが、鳥さんを無理やり太らせるという生産方法に賛否あったりなんかして、近年では安定供給が難しくなってきているのだそうな。
グラフォアの価格は60グラム入りで430円(税込)。これがフォアグラならタダみたいな安さだが……果たしてグラフォアのフォアグラ度ってどの程度なん?
・フォアグラ売ってない問題
さっそくグラフォアを購入した私は「グラフォアとフォアグラ食べ比べ」という、どちらかといえば安易な検証を実行しようと試みた。
ところが……
フォアグラ、全然売ってねぇ!!!!
同じく世界三大珍味とされるキャビアはちょっと高めのスーパーで普通に売っているし、フカヒレは中華食材店とかで普通に売っている。でもフォアグラに関しては伊勢丹を探せど高島屋を探せど、全然売っていないのだった。
まぁフォアグラ買う機会なんて、これまで生きてきて1度もなかったもんなァ……(キャビアとフカヒレもないけどネ……)。
度重なる無駄足のすえ、最終的に私がフォアグラを見つけたのは、フランス発の冷食専門店『ピカール』だった。やっぱ外国の食べ物はその国の専門店で探すべき。
こちらがピカールのフォアグラ。60グラム入り1799円(税込)。グラフォアの4倍以上の値段だが、フォアグラと聞いてイメージしていたよりは安い。さすが俺たちのピカール。
・勝負は一瞬
フォアグラについてググったところ、「塩コショウをしてサッと焼く」が最も簡単な調理法っぽい。
冷蔵庫で3時間かけて解凍したものがこちら。匂いをかぐと、たしかにフォアグラのほうが動物っぽい臭みがある……が、方向性としてはかなり近いと思う。言われなきゃ分かんないかもしれない。
なおグラフォアの主成分は『豚の脂肪』と『鶏のレバー』で、フォアグラは全く入っていないようだ。日本の技術の見せどころであるな。
グラフォア、フォアグラともに焼き時間は片面数十秒。フライパンを熱し、まずはフォアグラをジュー!
秒でごっつ油出たァ!!!!
約1分の焼き時間で、絞ったぞうきんくらい油が出たフォアグラ。油分カットだとか喜んでいる場合ではない。この油だけで数百円するぞ。
カットする間もとめどなく油があふれてくる。急がないとフォアグラが消滅してしまうかもしれん。早くグラフォアも焼かなきゃ!
グラフォアもすぐに油が出てきたが、フォアグラの敵ではない感じ。
ただし焼き色のコンガリ加減は負けてないぞ。どっちもおいしそう。
・有識者の見解
ちなみに……ここまできておいてアレだが、実は私、レバーが食べられない。
なので編集部内でフォアグラに造詣の深い佐藤記者と砂子間記者にグラフォアとフォアグラを食べ比べてもらうことにした。2人ともフォアグラを扱う飲食店で勤務経験があるとのこと。スゴイ経歴持ってんな〜。
もちろん、どちらがグラフォアでフォアグラかは伏せておいた。どうですか? どっちがおいしい?
砂子間「別のものであることは分かるけど、優劣はない。両方おいしい」
佐藤「見た目でこっち(フォアグラ)がフォアグラだと分かったけど、目隠しで食べてたら分からなかった。フォアグラってメインで食べるものじゃないから、ほとんどの日本人は気づかないんじゃないかな?」
ってことは、グラフォアとフォアグラは……?
2人「ほぼ同じ!!」
フォアグラマニアの舌はごまかせないかもしれないが、少なくとも一般的な日本人の舌くらいはごまかせそうなことが判明したグラフォア。フォアグラにもランクがあるので一概にはいえないものの、好きな人は絶対にトライしてみるべきだろう。
なお人生で一度もフォアグラを食べたことがないという古沢くんにも「どっちがおいしい?」と尋ねた。
するとグラフォアを指差して「こっちですね!」とイケボで回答していたことをお伝えしておく。素人なら余裕で騙せそうだな!
参考リンク:Amazon
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24. / いらすとや