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型絵染の人間国宝 芹沢銈介のお噺し(その弐)

アットエス

2024年11月10日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、型絵染の人間国宝 芹沢銈介のお噺しです。
語り:春風亭昇太

昭和4年1929年に34歳で染色家としてデビューした芹沢銈介は、翌年から型染を手掛け始め、昭和9年1934 年の春まで生まれ育った静岡で制作活動を送りました。

その時代の代表作のひとつとされるのが「伊曾保物語六曲屏風」。イソップ物語から16の話を取り上げ、1話ごとに円の中に図案化しています。

これ以前は幾何学文様や植物模様を主体にした小さな柄が多かったのに対し、この作品では図柄が大きくなり動物や人物が描かれるなどの変化が見られます。

「民藝運動の父」と呼ばれ、芹沢の師匠でもある柳宗悦は「芹沢君の道は開かれたと云うことをこれが一層はっきりさせてくれた」とこの作品の感想を記し、周囲からも高く評価されました。

幼い頃から画家を志し、20代の頃にはプロのデザイナーとして活動していた芹沢は、その巧みなデザイン力で動植物や文字・風景を模様化することで新しい型染の世界を拓きました。

その模様とアイデアが盛り込まれた型染カレンダーは芹沢銈介の最も知られた仕事のひとつです。

1945年から1984年まで39年にわたって制作を続け、没後も復刻版が作られてきました。

1956年に型絵染で人間国宝となった芹沢銈介。没後40年を迎えた今もその作品は色あせることなく多くの人たちの暮らしの中で愛され続けています。

静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:伝統工芸/area:静岡市駿河区 -->

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