村田川でまさかの「ヒラスズキ」をキャッチ【千葉】小型バイブレーションにヒット
暑くなってくると俄然やりたくなるのがシーバスのデイゲームだ。バイブレーションを操り、シーバスだけでなく、クロダイやマゴチなど色々狙えて実に楽しい釣りだ。そしていきなりガツン!とくるアタリは1度味わったらやめられない中毒性がある。そんな楽しみを今年も味わうべく、千葉県の中規模河川である村田川へ向った。しかし、これが思わぬ魚との出会いとなる。
村田川でデイシーバスゲーム
6/3日(中潮)前日に大雨が降って河川は絶望的な濁りだが、実はこんなときこそチャンスは広がる。
上流からベイトが流され、流れも自然と発生し、何よりも強い濁りが味方してルアーをゆっくり引いても魚は食ってくると考えれば、とてもおいしい。
状況は上々
本日はデイゲームのみで予定で、さっそく村田川の下流からスタート。5gの軽めのバイブレーションを橋脚下のシェード(日陰)を中心に探るが、全く反応はない。
川の状況だが、確かに濁りはきついが流れは十分にあり、ベイトもいる。これならば昼間でも十分釣りになると確信した。
ベイト密集ポイントでビッグヒット到来
そこで場所を変え、上流の市街地真っ只中にある橋脚周りを狙う。沈船や流れ込みがあり、時々大きめのボイルまである。これはチャンスと狙うがまたも無反応。そこでやたらとベイトが跳ねるポイントへ移動し、川底の地形変化をじっくり探ると、いきなりガツン!ときた。これだ、これだからやめられない。
すかさず合わせると、いつものシーバスとは違う強烈な引きと高さのあるジャンプ。バレると何度も思ったが、何とかネットイン。長さは思ったほどでもなかったが、体高がすごいことに気が付いた。
まさかの60cmヒラスズキが登場
そう、このパワー系の魚は何とヒラスズキであった。こんな東京湾奥の市街地を流れる川で、しかもデイゲーム。かなり貴重な1匹を手にすることができた。長さは60cmとさほどでもなかったが、パワーがいつものシーバスとは桁違いであった。
釣れなければナイトゲームもやるつもりであったが、本日はこの1匹で十分納得したので終了とした。
スモールバイブレーションの威力
今回使用したのは5gというかなり軽めのバイブレーションで、ヒラスズキを釣ったのもこれだ。陸っぱりの小、中規模河川では使い勝手がとてもいい。飛距離が弱点のように思われるが、向かい風でも投げ方ひとつでけっこう飛ぶ。
フォルムが小さいのでアピール力がないが、逆にデイゲームでは小さく素早く動くので見切られにくい魅力がある。扱いが少々難しいが、慣れれば表層からボトム(底)まで自由自在に探れるようになるので、ベイトの小さいこの季節にはおすすめだ。
ベイトの動きと川の観察眼がポイント
そして今回の釣果の決め手になったのが、観察眼だ。同じ河川でもベイトが溜まる場所とそうでもない場所が存在する。生命感のある場所は必ずそこに生き物を引き寄せる何かがある。それが地形変化なのか、障害物なのかは各フィールドによるが、こういった誰にでもわかる変化に目を向けることは重要だ。それが時に思わぬ釣果につながることは今回の釣行で実証できたはずだ。
特にデイゲームはナイトゲームと違ってこういったちょっとした変化が見つけやすい。さらに、「昼間は早巻きしなくてはならない」などという固定概念も必要ない。この日のようにかなりの濁りが入っている場合、明るい時間帯でもスローな釣りで大丈夫だ。時期的にも昼間の方が潮が大きく動くこの季節はデイゲームを楽しむにはもってこいだ。雨対策は必要になるが、ぜひとも日中にバイブレーション1つ持って、近くの河川でシーバスゲームを楽しんでみてはどうだろうか。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>