【2025年最新】世界平和度指数ランキングTOP100一覧 日本は12位
「世界平和度指数」とは? 平和に暮らせる指標
「世界平和度指数」とは、世界の国々で人々がどのくらい平和に暮らせるかを数値で表した指標。英語で「Global Peace Index」といい、略して「GPI」という。国際シンクタンクの経済平和研究所(IEP)が2007年から毎年発表を行っている。2025年版は、世界人口の99.7%にあたる163の国と地域を対象に、スコア順にランク付けしている。
基準は23の指標
世界平和度指数の基準となるのは、以下の3つのカテゴリにわたる全23の指標。
・社会の安全・治安
・現在進行中の国内外の紛争
・軍事化
経済や社会の安定性、国内外との紛争の有無や程度、軍事化のレベルなどが総合的に判断される。世界平和度指数のスコアは、低いほど平和であり、スコアが高いと平和には暮らしにくい国と判断できる。
【2025年・最新】世界平和度指数ランキング
過去のランキング結果
2023年版のランキング結果(上位100か国、ワースト12か国)はこちらから。
2025年ランキング結果のポイント
今回のランキング結果を簡単に振り返ろう。
世界全体の平和度は低下 紛争の数は第二次世界大戦以来最多
IEPの報告書によると、世界全体の平和度は低下し続けている。とくに地政学的な緊張の高まりによって紛争が増加しており、現在起きている国家間での紛争は59件。これは、2024年より3件増え、第二次世界大戦が終結して以来、最多となる数だ。おまけに、紛争の解決率も過去50年間でもっとも低いという。
その結果、平和度のスコアが前年より改善した国は74に対して、スコアが悪くなった国は87。世界全体の平和度の平均は前年より0.36%下がる結果となった。
1位は17年連続でアイスランド
世界平和度指数の1位はアイスランドで、17年連続の首位を維持する結果となった。基準となる3つのカテゴリすべてで1位を獲得し、総合的にみても、人々が平和に暮らしやすい国といえる。
日本は12位、前年は17位
日本は、2024年は17位だったが、2025年は12位となった。平和度指数のスコアは1.440だった。IEPの報告書では平和度指数のスコアを5段階評価するなかで、日本は最上位となる「非常に高い平和度の国「に分類された。とくに「社会の安全・治安」のカテゴリで、日本は世界4位の評価となった。
【2025年・最新】世界平和度指数ワースト10の国は?
一方で、世界平和度指数がもっとも高く、平和ではないとみなされた国には、紛争が続くロシアとウクライナ、スーダンなどの名前が並んだ。これらの国々では、社会の安全・治安、紛争といったカテゴリで評価が低い。
世界で増える紛争… 平和について改めて考えよう
ロシアとウクライナ、イランとイスラエルなど、世界では多くの紛争が現在進行形で起きている。そして、その数は増えているという。日本は世界平和度指数は世界12位と、非常に平和な国のひとつだ。そんな環境で暮らせることに感謝を感じつつ、世界には平和とは無縁の暮らしを強いられている人が実に数多くいることも忘れてはいけない。
世界平和度指数ランキングの順位やスコアだけをみて一喜一憂するのではなく、それらの数値だけではわからない人々のことも考えるきっかけにしよう。
※参考
Global Peace Index 2025|IEP