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【釣果に差が出る!】アジング用ラインの選び方 おすすめアイテム6選も紹介

TSURINEWS

アジ(提供:TSURINEWS編集部 立石)

アジングで釣果を左右する重要な要素のひとつが「ライン選び」です。アジングのメインの釣り方となる「ジグ単」では、繊細なアクションや微細なアタリを取る必要があり、ラインの素材や特性は非常に重要になります。本記事では、アジングでよく使われるラインの種類や選び方について詳しく解説し、おすすめラインを紹介します。

アジング用ラインの選び方

アジングは1g前後の軽量ジグヘッドとワームを使用する繊細な釣りが中心で、魚のアタリを的確にキャッチして即座にアワセを入れる必要があります。そのため、伸びが少なく感度の高いラインが選ばれることが一般的です。また、捕食ベイトやポイントの状況に応じて、少し重いジグヘッドやプラグ、遠投が利くフロートリグ、キャロライナリグを使う場面もあり、釣り方に応じたライン選びも重要になります。

アジングは繊細なのでラインにもこだわろう(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ラインの視認性も重要

アジングではナイトゲームやマズメ時がメインになるため、アジングで使うラインはカラーによる視認性も重要なポイントです。暗い場所では白やピンク、イエローなどのラインが視認性が高く扱いやすいです。一方で、クリアカラーのラインは日中に魚に見切られにくいというメリットがありますが、夜間には視認しづらくなります。ラインカラーも意識して選びましょう。

アジングラインは素材で選ぶ

アジングで使われるライン素材は、エステルライン、PEライン、フロロカーボンラインの3種類が主流です。それぞれの素材には異なる特性があり、釣り方や使うルアーに合わせて選ぶ必要があります。一方で、釣り糸としてポピュラーな素材のナイロンラインは柔らかくて伸びやすく、繊細なアタリを捉えるのが難しいため、アジングにはあまり適していません。本記事では、ナイロンラインを除いた3種類の素材の特性や、最適な号数などについて詳しく解説します。

ラインの素材によって特性が変わる(提供:TSURINEWS編集部・渡辺)

ジグ単アジングならエステルライン

ポリエステル素材を使用したエステルラインは、アジングにおけるジグ単スタイルに最適なラインとして広く支持されています。その特徴は、伸びが少なく細いため感度が非常に高い点にあります。また、比重が水よりも高いことで水馴染みが良く、軽量ジグヘッドの操作性にも優れています。

一方で、エステルラインにはいくつかのデメリットもあります。最大の欠点は切れやすいことです。瞬間的な力に弱く、一定の負荷がかかると即座に切れてしまうため、他のラインと同じ感覚で使用するとライン切れが頻発します。そのため、最適なドラグ調整は欠かせません。2g以上の重いリグにもキャスト切れの不安が付きまとうため、基本的に不向きです。

さらに、硬い素材特有の難点として、スプールへの収まりが悪くバックラッシュが発生しやすい点が挙げられます。そのため、手元の糸ふけを取り除いてから巻き始めるといったラインメンディングが必要で、扱いに慣れることが求められるラインでもあります。また、劣化も早い素材なので釣行ごとにこまめにカットしながら使うようにしましょう。

繊細なジグ単の釣りにはエステルラインが最適(提供:TSURINEWS編集部・渡辺)

エステルラインの太さ(号数)

エステルラインは、号数によって感度や強度、操作性が変わります。一般的に0.15~0.5号などが使われますが、太さによる特徴は以下のようなものになります。

0.2号以下: 感度が非常に高く、軽量ジグでも飛距離が出る。ただし簡単に切れるので扱いに慣れた人向け。
0.25~0.3号:強度と扱いやすさ、飛距離などのバランスが良い。初心者におすすめ。
0.35号以上: 太くなることで硬さも増すため、バックラッシュなどのライントラブルが増える。強度は高いので、大型アジやゲストが混ざるポイントに向く。

硬さも意識しよう

エステルラインは製品ごとに柔らかいアイテムと、感度重視の硬いアイテムがあります。意外と使用感が変わる要素で、最初はトラブルが少ない柔らかさを売りにした製品から使い始めるのがおすすめです。硬い製品は感度やダイレクトな操作感がメリットで、深場でのアジングにも向きますが、ライントラブルは増える傾向にあります。

PEラインは重めのリグに最適

PEラインは、アジングで使用されるラインの中で最も伸びが少なく感度に優れているのが特徴です。ただし、一般的なPEラインには浮力があるため、軽量ジグヘッドを使用した際には糸にたるみが出やすく、操作性や感度が低下するという弱点があります。特に風が強い状況や潮流が速い環境では糸ふけが発生しやすく、繊細な操作が難しくなる点がデメリットです。このため、PEラインは2g以上のジグヘッドやプラグ、フロートリグ、キャロライナリグなど、重めのルアーと組み合わせて使用するのがおすすめです。

寿命も長くコスパもいい素材ですが、コーティングされているアイテムなどは塗装が剥がれると毛羽立ちやすいので、定期的にカットしながら使いましょう。

高比重PEラインはジグ単にも

近年では比重を高め、水に沈みやすい「高比重PEライン(シンキングライン)」も登場しています。この高比重PEラインは、水馴染みが良く、風にもある程度強いので、軽量ジグヘッドを使ったアジングでも糸を張った状態を維持しやすいのが特徴です。エステルラインの切れやすさが気になる場合の代替としても適しています。

一般的なPEの比重は約0.98ですが、軽量ジグをメインに使う場合は比重がエステルライン並みの1.2~1.4程度ある高比重PEラインを選ぶのがおすすめです。

PEラインの太さ(号数)

アジングに適したPEラインの号数は、0.1~0.6号程度が一般的。太さによって以下のような特徴があります。

0.1~0.15号:感度が良く繊細な釣りがしやすい。水きれも良く、悪条件下にも強い。軽量ジグ単向け。
0.2~0.3号:汎用性が高くバランスがいい号数。3gまでのプラグなども扱える。
0.4号以上:重めのリグ向け。風や流れの影響を受けやすいので軽量リグは扱いにくくなる。

高比重PEラインの号数は細いものでも0.3号程度の物が多いので、軽量ジグ単なら0.3、少し重めのルアーを使うなら0.4号を目安に選ぶといいでしょう。

フロロカーボンは特定条件下のアジングで

フロロカーボンラインは、かつてジグ単のアジングで広く使われていましたが、現在では感度や飛距離で優れるエステルラインや高比重PEラインに取って代わられることが多くなっています。しかし、特定の状況では今でも効果を発揮するラインです。

フロロカーボンラインの最大のメリットは、その比重の高さによる沈みやすさです。風が強い日や潮の流れが速いポイント、あるいは深い水深での釣りでは、仕掛けをしっかり沈めやすく、安定した操作感を得られます。また、耐摩耗性が高いため、根が多い磯場などでのアジングでもトラブルを防ぎやすい点が魅力です。

太い号数のフロロカーボンラインを使う場合、リーダーを省いて直結できるのも利点です。特に初心者にとっては、結束の手間を省き、釣りをシンプルに楽しむことができます。

一方、フロロカーボンラインは硬さゆえに扱いにくい面もあります。スプールに巻いた際に糸グセがつきやすく、バックラッシュやトラブルが発生しやすいことがデメリットです。

フロロカーボンラインの太さ(号数)

アジングで使われるフロロカーボンラインの号数は0.3~0.8号程度です。太さによって以下のような特徴があります。

0.3~0.4号:軽量ジグ単の釣りに向く。強度は低いのでドラグ調整なども必要。
0.5~0.6号:汎用的に使える号数。根ズレなどにも強く、リーダーなしでも最低限使える太さ。
0.7~0.8号:重いリグや根が多い釣り場などに向く。太くなるのでライントラブルは増える。

また、フロロカーボンラインもエステルライン同様、感度は良いものの扱いづらい硬めのタイプと、トラブルの少ない柔らかいラインで使用感が変わってきます。巻き癖などもつきやすい素材なので、どちらかといえばしなやかなものがおすすめです。

アジングのショックリーダー

アジングにおいて、PEラインやエステルラインを使用する場合、リーダーは欠かせません。リーダーの役割は、アワセ切れや根ズレによるラインブレイクを防ぐことです。使用するリーダーの素材は耐摩耗性に優れたフロロカーボンラインが基本で、ジグ単なら0.6~0.8号程度が一般的です。リーダーの長さは30~50cmが目安で、短いほど感度が良くなりますが、根ズレでの切断やエステルでのアワセ切れのリスクが高まります。

また、キャロ・フロートリグなどを遠投する場合は、リーダーへの負荷も大きいため1~2号など太めのリーダーを推奨します。

リーダーとの結束ノット

リーダーとメインラインの結束ノットには、ジグ単であればトリプルエイトノット、トリプルサージャンスノット、3.5ノットなどのシンプルなノットで強度としては十分です。フロートリグなど遠投する仕掛けを組む際は、リーダーへの負荷も大きくなるのでFGノットなどの結束強度の高い結び方を使うといいでしょう。

また、エステルを使ったアジングでは、釣り場でリーダーを組み直すことも多いので、強い風など悪条件下でも結びやすいノットアシストツールを活用するのもおすすめです。

リーダーはしっかり締め込もう(提供:TSURINEWS編集部・立石)

おすすめのアジングライン6選

最後におすすめのアジング用ラインを紹介します。

D-PET AJING

エックスブレイドの「D-PET AJING」は、アジング用エステルラインの中でもしなやかさを持つ製品です。一定の伸びがあるので、エステルラインに慣れていない人でも扱いやすく、その上で軽量ジグの操作性や感度も十二分にあるのが魅力です。

カラーも視認性の高い「失透ピンク」で、ナイトゲームにおいてラインが見やすいのも嬉しいポイント。ジグ単用のエステルライン入門におすすめのアイテムです。

アンサー ルミナシャイン

ゴーセン「アンサー ルミナシャイン」は、適度な張りを持ちつつ、負荷がかかると伸びる設計のため、トラブルが少ないのが特徴のエステルライン。感度と扱いやすさのバランスが取れており、使いやすいアイテムです。

特殊染料による集光機能を持ち、アジングの主戦場となりやすい常夜灯下では視認性も高いのが特徴。こちらもジグ単の用のラインを探している人におすすめの製品です。

鯵の糸 ワンモア

サンライン「鯵の糸 ワンモア」は、硬めのアジング用エステルラインです。硬さによる扱いにくさはあるものの、繊細なアタリを捉えやすく、ダイレクトな操作感が魅力。感度重視のラインを探しているアングラーや、深場での釣りにもおすすめです。

また、紫外線によって光る塗装がされているため、UVライトを併用することで視認性が大幅に向上するのも利点。硬いラインは糸ふけが発生しやすい傾向がありますが、目視できることでラインコントロールが容易になります。

月下美人デュラヘビー

ダイワの「UVF 月下美人デュラヘビー×4+1+Si2」は、4本のPEに高比重なFEP1本を芯線として使用したPEラインです。高比重PEラインのため、軽量ジグ単の釣りにも使いやすく、密な編み込みとシリコンコーティングによる高い耐摩耗性やトラブルの少なさも利点。

ナイトゲームの視認性も膨張色のホワイトピンクで悪くありません。ジグ単の釣りも強度のあるPEで挑戦したい方におすすめできるアイテムです。

The ONE アジング

DUELの「The ONE アジング」は、一般的なPEラインとは異なり、編み込まずに単線で作られている特殊なラインです。この構造により、強度を維持しながら、細く伸度を抑えて作られているため、非常に高い感度を実現しています。比重は一般的なPEラインと同様であるため、風が強い状況ではラインが張りにくい場合がありますが、それでもたるんだ状態でアタリを検知できる感度を備えている点が大きな特徴。軽量ジグの釣りにも対応可能なPEラインです。

シーガー R18 フロロリミテッド

高品質なフロロカーボンラインでお馴染みのシーガーシリーズ「シーガー R18 フロロリミテッド」はしなやかさがあり扱いやすく、それでいて強度も高いラインです。ライントラブルも少なくトータルバランスのいいラインで、アジング向けのフロロカーボンラインを探しているアングラーにはこちらがおすすめとなります。

<TSURINEWS編集部・渡辺>

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