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愛猫をお任せする『動物病院』選びのポイント6選 先生の人柄や相性…ほかには?

ねこちゃんホンポ

︎1.獣医師の人柄

言葉を発しない動物の医療を行う上で、獣医師と飼い主さんとのコミュニケーションは必要不可欠です。しかし、獣医師も1人の人間。飼い主さんとの相性も重要となってきます。

たくさん話を聞いてくれる先生、簡潔に的確な説明をしてくれる先生、質問をたくさんしてくれる先生など、さまざまな特徴を持つ獣医師がいます。

特に長くお付き合いするホームドクターの獣医師には、小さなことでも相談のしやすい獣医師を選ぶと良いかもしれません。

︎2.治療や猫の最期の迎え方に対する考え方

愛猫が病気になった時、うちの子はもう高齢だからなるべく無理な検査や治療はしたくないという飼い主さんもいらっしゃれば、できる限りの医療は最後まで受けさせてあげたいと望む飼い主さんもいらっしゃいます。

そして、どこまで検査や治療をするか、最後は延命治療をするかなど、その考え方も獣医師や動物病院によって大きく異なります。

獣医師と飼い主さん、両者が目指すゴールが異なると、治療を進めていく中でだんだんと心に溝ができてしまうこともあります。

大切な愛猫の命を預ける相手だからこそ、医療に対しての考えや愛猫の最期の迎え方が飼い主さんの考え方と一致するか、または飼い主さんの考えを汲んでくれる獣医師であるかは、動物病院を選ぶ上でとても重要な視点となってきます。

︎3.通院のしやすさ

猫はとてもストレスを感じやすい動物。特に猫にとって動物病院に行くことは、慣れない車の音や振動、知らない場所や人、嫌な治療をされるなどストレスの連続です。

ですので、予防や健康診断など小さい頃から何度も通うホームドクターは、なるべく自宅から近い場所にある動物病院を選ぶと、通院によるストレスが軽減できるため、おすすめです。

︎4.診察時間

動物病院も人の病院と同じで、昼間にやっている病院、夜間にやっている病院、仕事終わりの時間帯でも開いている病院、土日や祝日もやっている病院など、さまざまな病院があります。

普段通っている動物病院が昼間のみの場合、夜間などに愛猫が急に具合が悪くなってから、開いている動物病院を探すのはとても大変です。

夜間や祝日にも対応している近隣の動物病院も把握して場所をカーナビに入れておくだけでも、いざという時に落ち着いて行動できるため、おすすめです。

︎5.獣医師の人数や設備の規模

動物病院によっては、獣医師が一人だけの病院や獣医師が10人以上在籍している病院もあります。

どちらもメリットデメリットはありますが、獣医師が1人の場合は先生との相性や考え方が合うと、唯一無二の信頼できる獣医師にお任せできるというメリットがあります。

一方で、獣医師の人数が多い動物病院では患者さんの人数も多く、先生も行くたびに変わる可能性もあり愛猫の詳しい状態や性格、飼い主さんの考えや生活など、深い部分への介入が難しくなるというデメリットがあります。

しかし、多くの獣医師がいることで異なった多数の考えや意見を聞くことができるというメリットもあります。

また、高度な医療を望む場合、物理的に設備がないと難しい検査や治療もあります。飼い主さんの思い描く理想の動物病院を探すためには、事前にホームページなどで獣医師の人数や設備を調べておくことも大切です。

︎6.金額

動物病院は自由診療のため、金額はそれぞれの動物病院が独自で決めています。そのため、同じ検査や治療をしても、動物病院によって数万円単位の差が出ることも少なくありません。 

また、動物病院によって診察で支払う「初診料」や「再診料」の額も異なります。

ほとんどの動物病院では、それぞれの診療項目の金額がおおよそ決められているため、事前に電話で問い合わせることもおすすめです。

特にワクチンや健康診断など、小さな頃から何回も通うホームドクターを選ぶ際には、通わせやすい金額の動物病院を選ぶことをおすすめします。

︎まとめ

動物病院を選ぶ際に重要なポイントは飼い主さんによってさまざまです。また、その時の動物病院に行く目的によっても求めることは変わってくると思います。

動物病院は、決して1つの場所に決めないといけないわけではありません。

猫が健康な若いうちからさまざまな動物病院を探して選択肢を広げておくことで、猫が病気になった時に安心してお任せできる動物病院が見つかるかもしれません。


(獣医師監修:加藤桂子)

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