神戸どうぶつ王国で人気の「ワンタッチ・ニャンタッチ」保護猫を迎え入れる理由とは? 神戸市
130種・800頭羽の動物たちが暮らし、その様子を観察できる『神戸どうぶつ王国』(神戸市中央区)。珍しい生き物たちがいる中でも、休日には整理券が配られるほど人気のエリア『ワンタッチ・ニャンタッチ』があります。
ここでは犬や猫と自由に触れ合いを楽しめるのが魅力。動物園で犬や猫に触れ合えるエリアはかなり珍しいですが、その中でもこちらでは保護猫を迎え入れ、新たな飼い主さんとつなぐ役割も果たしているのだとか。
猫にとっても、人にとってもあたたかいその取り組みについて取材してきました♪
『ワンタッチ・ニャンタッチ』があるのは北エリアのコンタクトアニマルズ。「家で動物が飼えないといった人たちにも”触れ合い”を身近に感じてもらいたい」という想いから10年前にオープンしました。
また2年前からはNPO法人『姫路キャンフェル』より、「触れ合い兼展示」という形で保護猫を迎え入れています。こういった形で保護猫を迎え入れている動物園は、全国でも『神戸どうぶつ王国』だけなのだとか。
「多くの人が訪れる動物園なので、縁も生まれやすいのでは」と始まったそうですが、これまで実際に同園から4匹の引き取り先が見つかり、現在もエリア内で4匹の保護猫が暮らしています。
「多くの人が訪れる」ことは“縁をつなぐこと”以外にもメリットがあり、保護猫は環境や人に慣れづらい場合がありますが、幅広い年代の人が訪れることで人馴れが進むのだそう。
さらにエリア内では他の猫や犬とも一緒に過ごすので、先住猫や犬がいるという家庭の人でも「引き取った後の生活が想像しやすい」というメリットもあるのだそうです。
一度に20人が入室でき、1回につき20分間の触れ合いを楽しめます。実際に触れ合うとその人懐っこさに驚き!しっかりと訓練が行われているということももちろんありますが、みんなかしこくてかわいくて癒されます。スタッフさんが常駐なので安心◎。
触れ合いの中で気になる保護猫がいた場合は、同園のスタッフへ相談。そこからNPO法人『姫路キャンフェル』で面談を行い、どういった環境で飼育されるのかといったヒアリングが行われます。
ヒアリングを経て「トライアル期間」が設けられますが、このトライアル期間には同園のスタッフもそのご家庭に足を運ぶのだとか。
「保護猫ちゃんを見てきた立場として、しっかり環境を見て送り出すことが使命。触れ合いの中でそのかわいらしさだけでなく尊さも感じていただき、保護猫と飼い主の架け橋になれたら」と話してくれました。
みんなのびのびとしていて幸せそうでしたが、より幸せになれる保護猫ちゃんが1匹でも増えてくれたらいいなと思った記者なのでした。
場所
神戸どうぶつ王国
(神戸市中央区港島南町7-1-9)
時間
10:00~17:00
休園日
木曜日
(ただし夏休み中は無休)
入園料
大人(中学生以上)2,200円
小学生 1,200円
幼児(4・5歳)500円
シルバー(65歳以上)1,600円
「ワンタッチ・ニャンタッチ」について
●体験時間は1回10分、体験人数は1回20人
●各開場時間の「20分前」に現場で整理券配布(なくなり次第、受付終了)※配布時間よりも前に並ばれている場合でも、配布時間までお待ちいただく事となります
※列状況によっては、配布開始時間より前に体験いただける人数に達している場合がございます