世界遺産で造られるワンランク上のプロセッコ「DOCGコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレ」来日ディナー開催
6月、イタリアのスパークリングワイン、DOCGコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スーペリオーレ(以下、DOCGプロセッコ)の生産者が来日し、プレスディナーを開催した。
DOCGプロセッコは、コネリアーノとヴァルドッビアーデネの丘陵地で造られるスパークリングワインで、DOCプロセッコに比べ、収量などがより厳しく規定されている。柑橘類などの華やかなアロマ、細やかな泡立ちが特徴で、繊細な和食との相性も抜群だ。この日は「明治記念館」の懐石料理「花がすみ」の料理に合わせながら、5種類のDOCGプロセッコが供された。
『“ポンテ・ロッソ” コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG エクストラ・ブルット』(コンテ・コッラルト)は残糖量1g/L以下のエクストラ・ブリュットだ。洋ナシや白桃などアロマティックな香りがする。心地いい果実味がやさしい泡とともに広がり、レモンの皮を思わせる苦味がアフターを引き締める。
『“コッレ・バイオ” コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG ブルット』は辛口タイプのビオワイン。トロピカルフルーツやパイナップルのアロマに、アフターにはハチミツのニュアンスも。生産者の「イル・コッレ」は、独自の「メトード・コッレ」という製法を採用している。これはタンク内1次発酵のことで、タンクの蓋を閉めたままブドウ果汁をアルコール発酵させることで、2次発酵をせずに液体に炭酸を溶け込ませる方法だ。こうすることでよりフレッシュでアロマティックなプロセッコができあがるという。
『“ティットーネ” “リーヴェ・ディ・ヴィドール”ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・ドライ DOCG』はヴィドールというエリアで造られる。ここは、DOCGプロセッコのグラン・クリュ(特級畑)と言える区画、カルティッツェに近いエリアで、高い標高から十分な酸を備えたワインが生まれる。半甘口だが、残糖量は17g/Lとドライの中では控えめ。非常にきめ細やかな泡立ちで、心地いい甘味の後に酸味と苦味が感じられる抜群のバランスに仕上がっている。
DOCGプロセッコの故郷、「コネリアーノ・ヴァルドッビアデネの丘陵」は、ユネスコの世界遺産に認定された風光明媚な土地だ。およそ400年をかけて自然と人が織りなしてきた歴史ある産地で生み出される、ワンランク上のプロセッコをぜひ味わってほしい。
プレスディナー登場ワイン
(左から)
『“ポンテ・ロッソ” コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG エクストラ・ブルット 』(生産者:コンテ・コッラルト/品種:グレーラ主体、ヴェルディーゾ、ビアンケッタ)
『“リーヴェ・ディ・レフロントロ”ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCGブルット』(生産者:サンタ・マルゲリータ/品種:グレーラ100%)
『“コッレ・バイオ” コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG ブルット』(生産者:イル・コッレ/品種:グレーラ85%、ビアンケッタ5%、ペレーラ4%、ヴェルディーゾ6%)
『ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG ブルット ミッレジマート』(生産者:アンチッロット/品種:グレーラ)
『“ティットーネ” “リーヴェ・ディ・ヴィドール” ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・ドライ DOCG』(生産者:ラ・トルデーラ/品種:グレーラ85%、その他15%)