【今週の『呪術廻戦≡(モジュロ)の話題は?】“人外魔境”が戦争の火種に。呪霊に対する認識のズレで深まる溝<12話>
「週刊少年ジャンプ」にて連載中の『呪術廻戦≡(じゅじゅつかいせんモジュロ)』。
本作は芥見下々先生が原作、岩崎優次先生が作画を担当する短期集中連載作品。『呪術廻戦』の近未来スピンオフとして、乙骨憂太と真希の孫たちの物語が描かれます。
11月24日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された第12話「人外魔境」では、東京の人外魔境の実態と、呪霊に対する認識の相違が深刻化する様子が描かれました。
本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
カリヤンと呪霊はほぼ同じ。人外魔境が戦争の火種に
第12話では、東京の“人外魔境”が焦点に。『呪術廻戦』本編の「死滅回游」後、呪霊はこの区域にしか発生しないようになったという事実が改めて示されています。
作中では、人外魔境で溢れかける呪霊を減らすための儀式「大祓(おおはらい)」の様子が描かれました。人外魔境では無数の呪霊がうごめき、地獄絵図のような光景が広がっています。
そんな人外魔境では、カリヤンに対する衝撃的な描写が。ルメル族が神聖視するカリヤンと呪霊が“ほとんど同じ存在”だと明かされました。
地球人からすれば、呪霊は祓うべき脅威にすぎません。一方ルメル族にとって、カリヤンは神聖な存在であり、描写からしてカリヤンの声を聞くことができるほど密接な関わりを持っています。
そのすれ違いから緊張感が一気に高まり、ついにクロスが撃たれてしまう事態に。戦争という最悪のシナリオが現実味を帯びてきました。これに対してSNSでは「ついに戦争の火種が…」「カリヤン=呪霊は最悪すぎる」といった声が多く寄せられています。
薬丸に不信感高まる
SNSで注目が集まったのは、クロスを撃った薬丸という上層部のメンバー。元よりシムリア人に対して不信感を露わにしていた彼ですが、いくらなんでも後先考えずに引き金を引くでしょうか?
何かが「ズキズキ」と頭に響いている描写からも、感情が昂る呪術などが作用しているかもしれません。戦争の火種が燻り始めた中、事態は沈静化されるのか……。乙骨兄妹とマルが京都で魔除けのメンテナンスを行う中、彼らの「また明日」という穏やかな別れが不穏さを際立たせています。
今後の展開としては、両者の認識の相違がどのように埋められるのか、あるいは決定的な衝突に発展するのかが焦点となりそうです。物語の核であるクロスが撃たれてしまった以上、対立は不可避なのかもしれません。
カリヤンと呪霊の関係は?クロスの安否は?そして戦争は始まってしまうのか?
今後明かされるであろう真相も含め、次回以降の展開から目が離せません。
[文/平田特異点]
(C)週刊少年ジャンプ2025年41号/集英社
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