「女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから」犬山紙子、願いを込めた新刊を発売
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、10月15日の放送にイラストエッセイストでコラムニストの犬山紙子が出演。10月18に発売となる著書『女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから』に関して語った。
小島慶子「いいタイトルですね、『女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから』」
犬山紙子「ありがとうございます!」
大竹まこと「いまだに国会議員の数から見ても、なんだろうと。しかも入っている国会議員の人(女性)が、女の人の地位を守るためにいるのかと思いきや、じつは男性社会のなかでひとつのコマみたいになってしまっている、というのが現実ですね」
犬山「私、いま小学2年生の娘がおりまして。その子を産んだとき『かわいい~!』となったんです。でも同時に『女の子か……』とも。この社会で、日本のジェンダーギャップが遅れているなかで女の子をどう守りきろう、という不安が最初にすごく出ました。大竹さんおっしゃるとおり、女性の首相もまだ誕生していないし、今回(新内閣)の閣僚も2人だけ」
大竹「はい」
犬山「同じ仕事をしていても女性の給料が少ないとか。性被害は男の人も遭いますけど自分も電車通学をしていたとき痴漢に遭うなどして」
小島「こういう話をすると必ず『女のほうがラクしているじゃないか』『旦那に養ってもらえばいい』『男と違って家族を養う必要もない』……。男より女のほうがラクしているじゃん、という言葉が必ず出てきますね。どう反論しますか?」
犬山「男性のつらさもあると思うんです。男性は育児をするための権利みたいなものが奪われている状況なのかな、とも。たとえば育児、こんなおもしろいことを、やろうと思ったとき『おまえは(育児休暇を)とらないよな』という圧」
小島「育児休業、最近は奨励されていますけど、まだ『育休とるんだ』『かみさんの尻に敷かれてんの?』という上司がいてね」
犬山「そう。それもあるんですけど、ふたを開ければ女性は有無を言わさず休むしかない。復帰したとき職場が保証されているのかな、というドキドキもあります。働きたいという思いを持ち続けても、やり続けるのは難しい」
小島「男性の立場の生きづらさもあるけど女性が経験している制度上の生きづらさ、文化的な生きづらさは経験していないから騒動つかないんですよね。自分が経験していないから想像つかないんだ、という前提で犬山さんの話に耳を傾けてくれる人が増えるといいな、と思います。この本を読むと、それがすごくわかりやすく書いてあります」