『ダイハード4.0』の監督らしい演出も 『バレリーナ』まだまだ楽しめる「ジョン・ウィック」シリーズ
毎週・木曜日の25:30から北海道・札幌のFM NORTH WAVE(JFL系)で放送されている、矢武企画制作・映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」の内容をSASARU movieでも配信!
キャプテン・ポップコーンこと矢武企画・矢武兄輔が、映画の情報はもちろん、映画に関係するまちの情報、映画がもっと近くなる内容をお届けします。
映画系トーク番組「キャプテン・ポップコーン」は、北海道外にお住まいの方、もしくは聴き逃した方でも、インターネットで聴けるradikoで一定期間は聴取することが可能です。
この記事では9月4日(木)に放送した番組内容をお届けしています。 進行台本と放送内容を基に記事を作成しています。そのため、実際の放送内容とは違う表現・補足(話し言葉と書き言葉等)並びに、放送ではカットされた内容を含む場合がございます。 また、公開される映画館名や作品情報、イベントは上記日程の放送または収録時点のものになりますのでご留意ください。
【提供】キャプテン・ポップコーン/矢武企画
カツオ節のゆーへい、どきどきっ映画くじ #71
このコーナーは、年内の劇場鑑賞·100作品を目指す鰹節ノ富樫政雄商店・ゆーへいさんに、映画館での劇場体験を。そして、クジで引かなければ、観なかったであろう映画を運命的にマッチングするコーナーです!!
映画『バレリーナ:The World of John Wick』
孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成する犯罪組織:ルスカ・ロマ。裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。組織に背き、1000年の長きにわたって続く暗殺教団の存在にたどり着くイヴ。しかし彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…。
監督は『ダイ・ハード4.0』(07)レン・ワイズマン。新しい復讐のヒロインは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)のアナ・デ・アルマス。
今作は、シリーズ3 作目『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)とクロスオーバーするタイムライン上に位置する作品です。
ゆーへい:コンチネンタルホテル内での「殺さずのルール」など、暗殺者社会で生きるための秩序がしっかり描かれており、『ジョン・ウィック』シリーズ(15~)の世界観がよく表現されていたと感じました。多彩なアクションシーンも見どころで、主人公イヴのぎこちない動きが次第に洗練されていく過程が、映画を通して伝わってきました。
矢武:たしかに、成長途中の戦闘能力を見ると、アナがシリーズの主役を任されているのだと実感しました。主役だからといって最初から最強ではなく、そこにリアリティがありました。真のスピンオフだと思います。
ゆーへい:火炎放射器同士の撃ち合いや、放水を使った戦闘など、水と火の対決といった斬新なシーンも印象的でした。バレエと暗殺者という二面性も描かれており、イヴの孤独や葛藤、普通の人として生きるか暗殺者として生きるかの選択が見事に表現されていました。
矢武:今回はユーモアの要素もありました。他のシリーズにはない、遊び心のある演出も新鮮でした。監督は『ダイハード4.0』(07)でも、ターミネーターのフィギュアがキーボードに落ちて爆弾のスイッチが起動するというユニークなシーンを取り入れていましたし、今回も同じように、アナがリモコンで戦うシーン(どんな演出かはスクリーンで!)など、監督らしいユニークな演出が随所にありました。
そして『ジョン・ウィック』シリーズはまだまだ続きます。前作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(23)に登場した盲目で武術の達人ケインを主人公にしたスピンオフ映画やシリーズ第5作目、さらに若き日のジョン・ウィックを描くアニメーションシリーズも発表されており、ラスベガスには没入型アトラクションまで登場するそうです。
ゆーへい:本当に勢いが止まりませんね。シリーズの今後が楽しみです。
映画『バレリーナ: The World of John Wick』(R15)はTOHO シネマズ すすきの、札幌シネマフロンティア、ローソン・ユナイテッドシネマ札幌のほか、旭川、小樽、江別、釧路、北見、苫小牧、帯広で8月22日(金)から絶賛公開中です!