シミ・シワ・日焼け、毛穴のゆるみ。タニタ研究員が教える夏肌のダメージに抗う飲み物
夏もいよいよ本番。天気予報では連日、目を疑うレベルの最高気温が発表されていますよね。私は自転車通勤なので20~30分ほど自転車を漕いでオフィスに向かうのですが、この時期はとにかく暑さで汗だくになり(更年期のホットフラッシュもあってとにかく顔の汗がひどいです……涙)、さらに朝から照りつける日光による肌へのダメージも心配です。
もちろん日焼け止めクリームや汗対策グッズもいろいろ使ってはいますが……この時期、それに加えて私は体の中から夏の肌ダメージの対策となる飲みもの・食べ物を意識して摂るようにしています。今回はその中でも簡単に取り入れていただけそうな飲みものをいくつかセレクトしてご紹介します。
「紫外線によるシミ・シワ・日焼け」対策の飲みもの
ベリー系のスムージーやジュース
夏が旬のブルーベリーやラズベリーを使ったスムージーは、抗酸化作用のあるポリフェノールや美白効果が期待できるビタミンCが豊富で、紫外線によるダメージからの回復を助けます。
トマトジュース(+レモン)
夏が旬のトマトに含まれるリコピンは抗酸化作用が強く、紫外線から肌を守るだけではなく肌の修復を助けます。さらにレモンをプラスすれば美白効果のビタミンCも高濃度に!
アロエ入りヨーグルトドリンク
暑さに強いアロエも夏が旬。アロエベラには抗炎症作用があり、紫外線でダメージを受けた日焼け後の肌の回復を助けます。ヨーグルトとの相乗効果で保湿作用も期待できます。
オレンジ、グレープフルーツ、レモンなど柑橘系のジュース
オレンジやグレープフルーツ、レモンには美白効果・抗酸化作用があるビタミンCがたっぷり。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けて紫外線でダメージを受けた肌の再生にも役立ちます。
緑茶
緑茶の茶カテキンも強力な抗酸化作用があり、紫外線ダメージから肌を守ります。また、緑茶にはビタミンCも豊富に含まれていて、カロリー0でダイエット中でも気にせずたくさん飲めるところもうれしいですね。
「汗蒸れ毛穴のゆるみ、肌のむくみ・たるみ」対策の飲みもの
マンゴー、パイナップルなどのトロピカルフルーツのジュース
夏が旬の南国フルーツには美白効果と毛穴の引き締め効果が期待できるビタミンCに加え、水分の代謝を整え肌のゆるみやむくみを防ぐカリウムやマグネシウムも豊富です。
バナナスムージー
バナナも南国フルーツですね。そして余分な水分を排出してむくみを防ぎ、血液の循環を良くするカリウムやマグネシウム、幸せホルモン・セロトニンの素となるトリプトファンも含まれています。食物繊維もたっぷりで、血糖値の急上昇を防いで毛細血管を老化から守る作用も期待できます。
「血行不良、肌のくすみ、肌荒れ」対策の飲みもの
甘酒(砂糖不使用・米麹で作られたもの)
最近は冷たい甘酒のパック飲料がスーパーやコンビニでも買えますが、甘酒にはビタミンビタミンB1、ビタミンB2、必須アミノ酸が含まれていて、血流を整え老廃物の排出を助けます。さらに麹から生み出されるコウジ酸は、シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑制する効果が期待できます。
ハーブティー(カモミールティーやペパーミントティー)
カモミールやペパーミントには抗炎症作用があり、肌の炎症を抑えるのに効果的です。また、ストレスを軽減する効果もあり、ストレスによる肌荒れを防ぎます。
プルーンジュース
プルーンも夏が旬のフルーツ。プルーンに含まれる鉄分、カルシウム、マグネシウムは貧血予防になるだけでなく、血行を促進、アンチエイジングにも効果的です。
おすすめ美容ドリンクの作り方
冷たい甘酒(砂糖不使用)+豆乳
冷たい甘酒と豆乳を混ぜるだけ!ほんのり優しい甘さでとてもおいしいです。
甘酒の栄養(ビタミンB群、必須アミノ酸、コウジ酸etc.)と豆乳の栄養(ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、鉄、イソフラボン、たんぱく質etc.)の合わせ技でまさに美と健康を守るためにピッタリ!
ドライフルーツ+アイスティー(+レモン)
ベリー系のドライフルーツや、マンゴー、アンズなどのドライフルーツをザクザク刻んでアイスティーに投入!抗酸化ポリフェノールとビタミン、食物繊維たっぷりの爽やかなフルーツティーができあがります。
アイスティーとしておいしいだけでなく、水分を吸って膨らんだドライフルーツを食べるのも楽しいんですよ。甘さをプラスしたいときはほんの少しはちみつを足すことをおすすめします。
冷凍フルーツ+炭酸水(+シャーベットアイス)
コンビニなどでも買えるマンゴーやブルーベリーなどの冷凍フルーツを冷たい炭酸水に投入!これだけでビタミン、ミネラル、食物繊維が取れる爽やか飲みものになります。
もう少しデザートのような甘さが欲しい時はシャーベットアイスも入れてみましょう。シュワシュワ・シャリシャリおいしくてカロリー控えめなデザートドリンクになります。
「夏が旬の食材」を取り入れて
夏の肌ダメージ対策になる飲みものを紹介しましたが、材料に「夏が旬のもの」が多いことにもお気づきになったのではないでしょうか。
夏が旬のものはそれ自体が強烈な暑さや日差しから自分を守りながら成長しているので、効果的な成分がギューッと詰まっているのです。
ぜひ「旬のものを選ぶ」という視点も持って飲みものや食材を選ぶようにしてください。そして、この異常に暑い夏を元気にキレイに乗り切りましょう!
(執筆/タニタ研究員 西澤美幸)