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フリーランスとして働く一人の若者を通して、現代社会に埋もれている“特別な暮らしの一片”を描く『うってつけの日』予告編

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フリーランスとして働く一人の若者を通して、現代社会に埋もれている“特別な暮らしの一片”を描く『うってつけの日』予告編

「第24回東京フィルメックス」に正式出品された、岩﨑敢志監督による初長編映画『うってつけの日』が、11月30日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて2週間限定で公開される(その後、全国順次公開)。このたび、メインビジュアルと予告編、場面写真が解禁となった。

現代社会に埋もれている“特別な暮らしの一片”を描く

本作は、フリーランスで音響の仕事をしている琴と、フィリピンから一時帰国した元恋人の昭一が、かつて一緒に暮らした団地の一室を片付ける5日間の物語。日々のなかで少しずつ変化していく人間関係や暮らしの形を丁寧に掬い取り、現代社会に埋もれている日常の一片をありのままに描く。

監督を務めるのは、「第43回ぴあフィルムフェスティバル」で審査員特別賞を受賞した『転回』(2021)や、宮崎大祐監督、山西竜矢監督と名を連ねたオムニバス映画『テン・ストーリーズ』(2022)での3篇などでこれまで高い評価を得てきた岩﨑敢志。『うってつけの日』も、「東京フィルメックス」で2021年から新設された、日本映画のなかから選りすぐりの作品を紹介する【メイド・イン・ジャパン部門】へと選出されている。

主人公の琴を演じるのは、高橋伴明監督『赤い玉、』(2015)でキネマ旬報ベストテンの新人女優賞第7位に選出されたほか、山本英監督『あの日、この日、その日』(2021/オムニバス映画「MADE IN YAMATO」)や、工藤梨穂監督『オーファンズ・ブルース』(2018)、「第74回ベルリン国際映画祭」ベルリナーレ・スペシャル部門に正式出品された『オーガスト・マイ・ヘヴン』(2024)などで知られる村上由規乃。

メインビジュアルは、都会の喧騒を彷彿とさせる夜の景色を背に、それとは対照的に琴の淡々とした表情が印象的。予告編で捉えるのは、撮影現場で働く琴の姿や2人が過ごす5日間の一部、そしてあることをきっかけに琴のこれまでの生活に変化が訪れる様子だ。刻々と変わる「自分自身の時間」と琴や昭一がどのように折り合いをつけて過ごしていくのか、その先に心惹かれる内容となっている。

©︎2023「うってつけの日」
©︎2023「うってつけの日」
©︎2023「うってつけの日」
©︎2023「うってつけの日」

『うってつけの日』は11月30日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて2週間限定ロードショー

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