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いきみたい!のに…そこで噂の”テニスボール”が大活躍

たまひよONLINE

Wavebreakmedia/gettyimages
4歳と2歳の姉妹を育てる、ママライターのつぼいみきです。現在は週3日、パートのお仕事をしながら、ドリームボード講師、コーチとして起業。ドリームボード講座や個人セッションなどを開催しています。そろそろ子どもが欲しいなと思い始めてから、1年が経とうとした頃に念願の妊娠発覚。29歳の時でした。

パパと同じ誕生日は叶わず。その日の夜中に陣痛開始


妊娠初期から出産まで「とにかく食べたい!」という食べづわりはあったものの、気持ちが悪くて食べられない、吐いてしまうという経験は一切なし。正社員としてフルタイムでお仕事もしていましたが、動きも軽やかに(?)バリバリ働く私を見て、周りからは『動ける妊婦』と命名されたほど、元気な妊婦だったようです。

出産予定日が主人の誕生日と近かったこともあり、「同じ誕生日がいいな」と言っていた夫。そして誕生日当日。残念ながら夫の誕生日には陣痛が来ず、用意していたバースデーケーキを美味しく堪能。出産前最後のケーキになるだろうと、翌日の楽しみにもう1個ケーキを残してその日は就寝しました。

しかし就寝後の夜中1時頃、生理痛のような鈍痛で目が覚めました。そして2時頃”おしるし“があり、陣痛の間隔も5〜6分になり病院へ連絡しました。

これが噂に聞いていた「いきみ逃しのテニスボール」


病院に着いた頃には陣痛間隔は5分を切るほどに。陣痛間隔はどんどん短くなるのに子宮口が全く開いてこない…そんな状況が続いたのです。陣痛間隔が短くなるとともに、いきみたいという感覚が出始めました。でも「子宮口が全然開いていないし、いきむのは分娩台へ行ってからね」と看護師さんに念を押されました。

ここから、いきみ逃しとの闘いが始まりました。いま思えば、陣痛の痛みより何より、私はこのいきみ逃しが本当に苦しかった、そう思います。噂には聞いたことがあった“テニスボール”。陣痛室に置いてあったので使ってみることにしました。陣痛が来るたび、夫に肛門のあたりに押し当ててもらう。するとこれが効果絶大。いきみたい感覚が紛れるのです。

しかし、真夜中から始まった陣痛で、陣痛と陣痛のわずかな時間の合間に、睡魔に襲われウトウトし出す夫にキレる一幕もありました。

「やっと産める」と分娩台へ。更にそこから一時間!


病院へ到着して12時間後。やっと子宮口が7cmまで開いてきました。そこからは、動いた方がより効果があるという看護師さんのアドバイスのもと、廊下をひたすら2時間、陣痛と闘いながら歩き続け、やっと子宮口全開。「やっと産める!」と喜んで分娩台へ。

「いきみの練習をしていい」と助産師さんに言われ、「生まれちゃったらどうするの?」と不安になりつつも、とにかくいきみたい状況に夫と練習を始めました。2〜3回いきんだら産まれると思っていたのに、そうではなかったことにまた気が遠のきそうになりながら、陣痛のタイミングに合わせてとにかくいきむ。

そして分娩室へ入って1時間後に出産。産声を聞き、ふにゃふにゃの我が子を抱いて、初めて授乳をしたあの感覚。「こんなに温かいんだ…」何も教えてもらっていないのにちゃんとおっぱいを吸おうとする姿、全てが愛おしく自然に涙が溢れてきました。夫も泣いていました。

そして出産した夜。後陣痛との闘いが始まったのです。その夜は痛みと興奮でほとんど眠れませんでした。翌日からは、授乳のたびに会える我が子がかわいくて、愛おしくて。こんなにも心が温かくなる感覚は初めてでした。私も母になったんだなと感慨深かったです。

妊娠39週2日目、体重2766g・身長46cmの女の子を出産。陣痛の痛みは想像をはるかに超えていました。夫のサポートなしには、あの出産は乗り切れなかったと本当に思います。1日違いの誕生日となった夫と長女。今は、毎年合同でお誕生日会を催して楽しんでいます。そして、出産して少し休んでいる時にふと思い出しました。「あっ!残しておいたケーキ食べ損ねちゃった」ってね(笑)。

[つぼいみき*プロフィール]
4歳と2歳の姉妹を育てながら、週3日のパートとドリームボード講師、コーチとして起業。私が大好きな言葉で、テーマにもなっている『ママの笑顔は、家族の太陽』。家事、子育て、仕事に大忙しで、自分のことは後回しにしてしまう状況に、自分のことが分からなくなってしまったという経験を活かし、ママ向けにドリームボード講座や個人セッションを開催中。ママになってからも、好きなことはできる。夢は叶う。自分と向き合うこと心を満たすことの大切さを伝えるべく、活動しています。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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