【茅ヶ崎市】警察署 免許更新が予約制に 県内全署で手続き可能
茅ケ崎警察署(鈴木健二署長)は8月4日から、運転免許の更新手続きを完全予約制に移行した。これは県内一斉の取り組みで、これまで場所や時間帯によって生じていた窓口の混雑を緩和し、署員の業務負担を軽減していく狙いがある。
県内では運転免許センターと横浜水上警察署を除く53署の合計54カ所で更新手続きが可能となっている。県内の年間更新受理数は約123万件に上り、茅ケ崎警察署での昨年の受理数は約2万5500件だった。
これまでの制度では、同署は茅ヶ崎市と寒川町在住者のみが受け付け対象だったが、新制度では予約をすれば県内すべての警察署や免許センターでも手続きが可能となった。例えば、今まで寒川在住者が免許の即日発行を希望する際は、ブロック指定があったため免許センターか鎌倉署まで行く必要があったが、海老名署での発行も可能に。また職場近くの警察署を訪れ、更新手続きを行うといった利用も可能になった。
ネットと電話で
予約方法は、インターネットの予約システムまたは専用ダイヤルの2通り。インターネット予約では、免許保有状況や希望する講習区分を選択し、免許証番号やはがきに記載されている予約番号などを入力して手続き場所と日時を決定する。電話は専用ダイヤル(【電話】0570・011・171)で平日午前9時から午後5時まで受け付けている。講習区分が「優良」「一般」「違反」「初回」「高齢」のすべての人が対象。更新連絡書が届いていない人や海外渡航、出産などを理由に期間前に手続きをする人などは対象外となる。
同署交通課の小林将人課長は「予約数で混雑予想ができ、制度が浸透すれば業務負担軽減につながる。また、今まで1時間待ちもあったうえ、今度は予約の取り直しも可能になり、利用しやすくなった。余裕を持って免許の更新をしてほしい」と話した。