「サギ撲滅シート」で架空請求詐欺を啓発 コンビニレジに設置
厚木警察署(横田和道署長)は8月5日、管内のコンビニに設置する特殊詐欺撲滅を目的とした「サギ撲滅シート」のお披露目式を同署で行った。式には厚木警察署管内コンビニエンスストア防犯連絡協議会の角野禎一会長と井上篤史副会長が出席した。
このシートは電子マネーを購入させる「架空請求詐欺」の増加を受け、同署が監修したもの。「パソコンの画面表示が固まった」「身に覚えのない料金未納のお知らせ」など、詐欺の疑いがあるシチュエーションを掲載し、電子マネーを購入する利用客へ警戒を促す試みだ。
シートはコンビニ防犯協に加盟している約80店舗にのレジ台に設置。角野会長は「良いシートが完成したので、早速店舗で活用したい。お客さまの被害減少につながることを望みます」と話し、井上副会長は「シートを見せることで声がけをする従業員の負担も軽減できる」と話していた。
同署生活安全課によると、今年7月30日時点で特殊詐欺の認知件数は21件、被害額は約5800万円。一方で、阻止事案も23件(内コンビニの事案は7件)確認されている。横田署長は「引き続き特殊詐欺防止にご協力いただけたら」と呼びかけた。