石破首相「大幅な賃上げ協力を」 政権初の政労使会議 藤井氏「賃上げの機運を高めるのは大事は大事なんですけど……」
11月28日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、石破茂政権初の政労使会議に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「賃上げができるマクロ経済環境を作るための財政政策をしっかりやるべき」
政府は26日、石破政権では初となる政労使会議を開き、来年の春闘に向け、物価上昇を上回る賃上げの実現や中小企業支援策などについて意見交換した。石破首相のほか、経団連の十倉雅和会長や連合の芳野友子会長らが出席した。
石破首相は「高水準の賃上げとなった今年の春闘の勢いで大幅な賃上げの協力をお願いする。雇用の7割を占める中小企業や地方にも行き渡ることが重要だ」と述べた。賃上げの流れが地方に波及するよう47都道府県ごとに政労使会議を開くことも求めた。
寺島アナ「今年、春闘の賃上げ率は33年ぶりの高水準となりましたが、来年の賃上げを巡るこの動き、藤井さん、どうご覧になりますか?」
藤井氏「一応やっておこうか、っていう話ですよね。べつにそんな、総理大臣が何か言ってきたから(賃金を)上げるか上げへんかを決める人なんてどれだけいるのかわからないですけども、やらないよりはマシだから一応頼んでおきましょう、っていうことですよね。賃上げの機運を高めるのは大事は大事なんですけど、なんかアホみたいですよね」
寺島アナ「そうですよね」
藤井氏「求めたところで関係あらへんがな、みたいな話ですからね。だからそうじゃなくて、石破さん、あなたね、と。賃上げができるマクロ経済環境を作るための財政政策をしっかりやりなさい、と。税政策・財政政策・金融政策をやりなさい、ということなんですけど、この人は何にもわかっていないから無理でしょうね」
寺島アナ「賃上げするために政府の役割があって、景気をもっと良くする、安定させる、そこがまず一丁目一番地なわけですからね。そうすれば企業だって潤って、そしてそれが賃金に影響してくる効果があるということですもんね」