「すごいスタイルの人がいるな」令和版『キューティーハニー』阿部なつき×橋本梨菜、体でぶつかり合って打ち解けた
永井豪原作の人気シリーズ「キューティーハニー」が、DMM TVの縦型ショートドラマ『キューティーハニー BELOVED ENEMY』(全15話)として新たに実写化。
主演・如月ハニーを演じるのは、SNS総フォロワー430万超を誇る“令和の峰不二子”こと阿部なつき。そしてオリジナルキャラクターの悪役・豹子を演じるのは“なにわのブラックダイヤモンド”こと橋本梨菜だ。縦型という新しい映像フォーマット、そしてAIを取り入れた演出など、これまでにない“令和版ハニー”に出演したふたりに、撮影の裏側と、それぞれの視点から見た作品の魅力を聞いた。
剣道初段の腕前がアクションシーンに反映?
——まずは、出演が決まったときの率直な気持ちを教えてもらってもいいですか。
阿部なつき(以下、阿部):誰もが知るキャラクターを演じると聞いて、本当に驚きました。ちゃんとできるのかなというプレッシャーもありましたが、“令和の峰不二子”として覚えてくださっている方が多い中、私がハニーを演じることに面白さもあるんじゃないかなと。皆さんの期待に応えられるように全力で挑みました。
橋本梨菜(以下、橋本):私も最初は驚きましたね。ここまで感情を爆発させるような悪役は初めてだったので、まさに新しい挑戦っていう気持ちでした。子どもの頃から知っていた作品なので、参加できることが純粋に嬉しかったです。
——アクションが多く出てくる作品ですが、どのようなアプローチをしましたか?
阿部:アクションは初めての挑戦だったんです。なので、映画の『るろうに剣心』シリーズ(2012〜2021)や『キングダム』シリーズ(2019〜2024)を見て、剣の構えや表情など、強さの表現を学びました。私自身、剣道の初段を持っているので、その凛とした雰囲気を少しでもハニーの動きに重ねられたらと思っていました。
橋本:私はアクション経験もあって、稽古に通わせてもらったこともあったので、その時を思い出しながら演じたっていうのはありました。だけどキューティーハニーの原作を観た時に、「あ、こんなに動くし、こんなに戦うんだ」と思って。 もうそこは…気合で乗り切りました(笑)
——印象に残っている撮影シーンを挙げるなら?
阿部:ホストに扮して、意地悪してくる女上司を“メロつかせる”シーンです。実際にホストクラブに行ったことはないんですが、近距離で甘い言葉をかけたら、実際にガチテレされていて(笑)男の人ってこんな気分になれるんだとちょっと羨ましかったです。
橋本:私はそのシーンにはいなかったので、映像を見て「こんなにコメディタッチなんだ!」と驚きました。豹子はずっとシリアス寄りだったので、作品全体の振り幅が面白かったです。
ストーリーの本質は“女性が強く生きていく”
——撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?毎話ごと、シーンも目まぐるしく変わっているイメージでしたが。
阿部:アクション練習がまるで部活のようで、体でぶつかり合って打ち解けた感覚がありました。
橋本:現場の空気はとてもフラットでしたね。敵役だからといって距離を取ることもなく、カットがかかると「暑くない?」と話しかけたり。セリフ合わせも一緒に行って、自然な関係性でいられました。
阿部:橋本さんは本当に“自然体”という言葉がぴったりでしたね。
——そもそも、お二方は共演以外で交流はあったんですか。
橋本:「はじめまして」でした。
阿部:もともとグラビアで長く活躍されていたのはずっと知っていて、SNSも見ていたので、いざこうやって仕事ができて感慨深いものがありましたね。本当裏表がなく、軽やかで芯の通った方。人としてすごいかっこいいなと思います。
橋本:もともと私もSNSで「すごいスタイルの人がいるな」と知ってて。想像していたよりは柔らかい印象でしたね。芯が強くてストイックだけど、時々おっちょこちょいなところもあって(笑)そのバランスがすごく魅力的でした。
——最後に、作品の見どころを教えてください。
阿部:アクションの迫力が想像以上で、AIやアニメーション的な演出もあって、令和らしい仕上がりになっています。ぜひたくさんの方に見てもらって、どんどん拡散してほしいです。
橋本:「キューティーハニー=男性向け」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実際は“女性が強く生きる”物語。背中を押されるような作品になっていると思うので、ぜひ女性にも見てほしいです。
『キューティーハニー BELOVED ENEMY』(全15話)は「DMMショート」にて独占配信中