【十勝】上川大雪酒造‐北海道 コンセプトは「普通に造る」こと。目指すのは「飲まさる酒」
地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。今回は、北海道上川郡(かみかわぐん)の上川大雪酒造(かみかわたいせつしゅぞう)を特集します。
「飲むさる酒」を生む、北海道の新星酒蔵
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
上川大雪酒造は2017年、北海道に20年ぶりに新設された酒蔵です。
厳寒期は-20度にもなる上川町の<緑丘蔵>、帯広畜産大学に日本初の大学キャンパス内酒蔵として創業した十勝の<碧雲蔵>の2つの蔵で、手造りの伝統的な手法で小仕込み・高品質の酒造りに挑んでいます。
上川大雪酒造では「飲まさる酒」というキーワードを大事にしています。
「飲まさる」とは北海道弁で「ついつい飲んでしまう」という意味。飲み飽きることなく、多様な食べ物との相性も良い酒を目指しています。
そこに欠かせないのが良質な水。上川町の緑丘蔵では、大雪山系の超軟水が使われています。
この水によって、まるで雪解け水のようなすっきりとした味わいの日本酒が生まれます。
一方、十勝の碧雲蔵では、日高山脈に源がある札内川水系の中硬水でミネラル感のあるしっかりした味わいの酒が造られています。
また、水とともにこだわっているのが米で、2蔵とも契約生産者による北海道産100%の酒米3品種を使用して、上川大雪酒造らしい「飲まさる酒」が醸されています。
―代表銘柄は?
「上川大雪 特別純米 彗星」
ペアリングのおすすめ:山菜天ぷら、アユ塩焼き、等
お薦めの飲み方:冷、常温、燗
「十勝 with Cheese yellow」
ペアリングのおすすめ:パルミジャーノ・レッジャーノ/チェダーチーズとハムのサンドイッチ/カレーグラタン/パルメザンチーズ/コンテやエメンタールなどのハードチーズ系/ブリーやカマンベールなどの白カビチーズ/ラクレット/ウォッシュ系のチーズ/モッツァレラとわさび醤油/リコッタに塩胡椒したもの
お薦めの飲み方:冷、常温、燗
「普通に美味しい」を追求する酒造り:丁寧に仕込む小仕込みの魅力
―酒造りで心がけていることは?
手造りの伝統的な手法で一本一本のもろみを丁寧に仕込む、小仕込み・高品質の酒造りを行います。
極端なものではなく、普通に美味しいお酒。より多くの人が喜んでくれる酒造りを目指します。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
上川町 層雲峡氷瀑祭り
https://sounkyo.net/hyoubaku/
今回ご紹介した酒蔵について
【北海道】
上川大雪酒造株式会社
北海道上川郡上川町旭町25番1
https://kamikawa-taisetsu.co.jp/