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世界最高峰のフラメンコ・バレエ、6年ぶりに来日 『スペイン国立バレエ団 2024年日本公演』の開催が決定

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『スペイン国立バレエ団 2024年日本公演』

2024年11月20日(水)・21日(木)・23日(土)・24日(日)の4日間、東京文化会館にて、『スペイン国立バレエ団 2024年日本公演』が開催されることが決定した。

世界最高峰のフラメンコ・バレエが6年ぶりに来日公演を行う。今回は「Aプログラム「世代を超えて」~generacion~(ヘネラシオン)」と「Bプログラム「祈り」~INVOCACIÓN~(インボカシオン)」を披露。

Aプログラム「世代を超えて」~generacion~(ヘネラシオン)

『リトモス』 振付:アルベルト・ロルカ
『ハカランダ』 振付:ルベン・オルモ(11/20、21夜)
『パストレラ』 振付:アントニオ・ルス(11/21昼)
『ボレロ』 振付:ホセ・グラネーロ
『グリート』 振付:アントニオ・カナーレス

華やかでダイナミックな群舞の魅力が堪能できる王道プログラム。さまざまな世代の振付作品で、スペイン舞踊の多彩な魅力を楽しむことができる。幕開きを飾る『リトモス』の初演は40年前。優雅で華麗なスペイン舞踊を堪能させてくれる。華やかでダイナミック、まさに壮観といったスペイン国立バレエ団ならではの群舞の魅力は、ホセ・グラネーロ版の『ボレロ』でも味わえる。スペインらしい力強さ、生命力を感じさせてくれるこの作品は87年初演。この2つの名作の間には、一昨年初演のピアノの生演奏での女性舞踊手ソロ2作品を日替わりで見せてくれる。コンテンポラリーダンサーによる振付の作品もあり、まさに21世紀のスペイン舞踊。そして『グリート』(97年)では、フラメンコのエッセンスも満喫できる。

Bプログラム「祈り」~INVOCACIÓN~(インボカシオン)

『インボカシオン・ボレーラ』 振付:ルベン・オルモ
『ハウレーニャ』 振付:ルベン・オルモ
『イベリア賛歌』 振付:アントニオ・ナハーロ
『フラメンコ組曲~マリオ・マジャに捧ぐ』 振付:マリオ・マジャ、ミラグロス・メンヒバル、アスンシオン・ルエダ“ラ・トナ”、マノロ・マリン、イサベル・バジョン、ラファエラ・カラスコ

フラメンコからスペイン舞踊まで、世界最高峰の真髄が目白押しの贅沢ラインナップ。
スペインといえばフラメンコ、だがスペイン舞踊の魅力はフラメンコだけではない。ロマンチックバレエとも関係の深いスペインの古典舞踊、エスクエラ・ボレーラへのオマージュ『インボカシオン・ボレーラ』に始まり、ルベン・オルモ芸術監督の繊細なソロ『ハウレーニャ』、前監督アントニオ・ナハーロの振付による帽子やマント、カスタネットも使った“ザ・スペイン舞踊”的な『イベリア賛歌』、そして現代フラメンコ舞踊の礎を築いたマリオ・マジャへのトリビュートである華やかで楽しい『フラメンコ組曲』。いずれも古典に、先人に学び、インスパイアされて新しい地平を開いていく作品。本プログラムではスペイン舞踊の多彩さに魅了されるだろう。

なお、『スペイン国立バレエ団 2024年日本公演』は富山・愛知・兵庫でも行われる。

スペイン舞踊をして「情熱的」と表現するのは甚だ陳腐かも知れないが、それ以上見事に表現した言葉は、やっぱり見つからない。
重いドレスの裾を翻し、滴る汗の隙間から覗くあの熱い目が語るものは、やっぱり、情熱以外の何でもない。その熱に捕らわれたが最後、穏やかだった日常は、終わりを告げる。心は、抑えきれないざわめきに支配されてしまう。
スペイン国立バレエ団の来日が決まると、魂が疼き出す。
心待ちにしていたあの人にやっと会える、そんな動揺にも似た熱い期待に胸を膨らませる。
今回も、絶対に感動が待っている。出会うのが怖いぐらいの感動が、やって来る。
伝統を守りながらも、現代の洗練をさらりと着こなす作品たち。スペイン以外の何物でもない動きと音楽と感性が、華々しく繰り広げられる。
スペイン舞踊と一口に言っても、フラメンコをはじめエスクエラ・ボレーラ、クラシコ・エスパニョール(ダンサ・エスティリサド)、民族舞踊と四つのジャンルがあり、さらに現代ではコンテンポラリーを取り入れる場合もあり、中々に複雑だ。
しかしそれぞれの色を失うことなく全てを網羅し、一つの舞台に見事にまとめあげ、観客を満足させてくれる。
東 敬子(フラメンコ・ジャーナリスト)

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