ジャズのことをほとんど知らない筆者の、JR伊丹駅前にある「ジャズ喫茶」初体験レポ♪ 伊丹市
ジャズ音楽が日本で初めて神戸に上陸してから去年でちょうど100年らしい。みなさんは"ジャズ"ってどんなイメージを持っていますか。音楽好きでジャンル問わず普段から色々な音楽を聴く筆者ですが、ジャズについての知識はほとんどなく"おしゃれで大人な音楽"というイメージのある音楽に少し敷居が高く感じていました。
とはいうものの、心地いいシンバルの音に力強いトランペットやおしゃれなサックス、軽やかなピアノの音が交差するように奏でるアコースティックサウンドにはすごく魅力を感じていました。モダンジャズとかスウィングジャズなどジャンルも全くわからず、メロディと曲名が一致するのが"Fly Me To The Moon"や"星に願いを"ぐらいの知識しかない筆者が思い切って「ジャズ喫茶」に行ってみました!
愛好家の集うジャズ喫茶なんてさらに敷居が高く近寄りがたいと思っていて、一度行ってみたいと思いつつも「ジャズ初心者が入っても大丈夫だろうか…」と躊躇していたその一歩をようやく踏み出す決意!お店があるのはJR「伊丹駅」のすぐ目の前、酒蔵通りに入ってすぐのところです。
今回行ってきたのは、JAZZ喫茶『STAGE』(伊丹市)。ジャズ喫茶って雑居ビルの地下などにひっそりとあるイメージでそこがまた躊躇してしまうポイントだったのですが、伊丹市立演劇ホール(アイ・ホール)の1階にあり、通りに面したガラス張りの外観の同店は初めての人でも入りやすそうな雰囲気でした。
中に入ると、すごく良い音でジャズのメロディが流れる広々とした店内。天井も高く、席がゆったりめに配置された贅沢な空間で開放的な雰囲気がすごく居心地いいです。
コーヒーを飲みながらマスターにお話を聞かせていただきました。かつて1960年代頃は日本中に多くのジャズ喫茶があり、家にオーディオがあまり普及していなかったこともあって多くの人がジャズ聞くために通っていたらしい。しかし80年代半ばになるとライブハウスに姿を変えるなどして減少していったのだそう。
そんな中、中学生の頃からずっとジャズ喫茶にお世話になっていたマスターが「かつての、コーヒー一杯でジャズを楽しめる場を作りたい」と思い、35年前に同店をオープン。
「知識なんかなくてもただ楽しめばいいんですよ」というマスター。かつてあったジャズ喫茶は少なからず筆者がイメージしていたような雰囲気のお店もが多かったようですが、マスターのそんな思いが反映された同店は初心者でも気軽にジャズを楽しみに行けそうな雰囲気でした。
「うちの心臓部です」という棚には真空管のアンプ。BGMとは違い結構大きめな音でジャズが流れているのですが、うるさく感じることはなく、むしろ心地よさを感じるほど素晴らしい音響設備の核になっているのがこれなのだそう。
そして50年以上前のものだというJBL製の大きなスピーカー。普段はヘッドホンで音楽を聴くことが多い筆者ですが、音のクオリティが全然違い、”音に包まれる"という感覚を久々に感じさせてくれました。
最後にジャズの魅力を聞いてみると「音楽のスリルがあって、8割が期待で2割が裏切り」と深いコメント。当然ながらまだその意味を理解できない筆者ですが、まずは楽しんでみることから始めてみたいと思いました。初体験のジャズ喫茶は想像していたような敷居の高さはなく、想像以上に素敵な空間でした。音楽ってやっぱりいいですね。
場所
JAZZ喫茶 STAGE
(伊丹市伊丹2-4-1 アイホール1F)
営業時間
10:00〜20:30
定休日
第2・第4水曜日