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【京都ツウ】紫陽花見頃☆山科の『お東さん』浄土真宗中興の祖・蓮如上人ゆかり寺院「長福寺」

キョウトピ

【京都ツウ】紫陽花見頃☆山科の『お東さん』浄土真宗中興の祖・蓮如上人ゆかり寺院「長福寺」

汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は京都山科にある浄土真宗中興の祖・蓮如上人建立の『お東さん』。参道の紫陽花が見頃。

ブラタモリで注目☆知る人ぞ知る山科の『お東さん』

山科区竹鼻、地下鉄東野駅から西へ行った住宅街の一角。『東御坊』と書かれた石標。ここに真宗大谷派寺院で、東本願寺の別院『山科別院長福寺』があります。

たまたまこの近くを通りかかると、見事に咲き誇る紫陽花群を見つけ立ち寄ってみることに。

参道には涼し気な色合いの紫陽花がちょうど見頃を迎え、ちょっとした清涼感。

掲示板にお釈迦様の格言的一言「犀(さい)の角の如くただ独り歩め」。

基本的に犀は群れることのない動物。人間もそのように一人で道を開いていけ、という仏教の「孤独」のススメ。最初、犀を屑(くず)と空目して意味がまったく分かりませんでしたw

境内は参道のひっそりとした雰囲気に反して、意外と広い境内。あまり活用されていない様子の手水舎や、古井戸なども。

まず、この山科別院長福寺の来歴を探るには、かつてこの地にあった山科本願寺について語る必要があります。

室町時代、この界隈には浄土真宗の中興の祖・蓮如上人によって建立された山科本願寺がありました。広大な寺領には集落が形成され、堀や土塁を備えた要塞都市のような構造で、さながら『仏国』とも呼ばれるほどでしたが、天文元年(1532年)近江国守護・六角定頼と法華一揆衆の攻撃により焼失。

その後、本願寺は東西両派に分立。それに伴い、山科本願寺旧跡地に東西両派それぞれが再興。1732年(享保17年)本山17世真如上人により、東本願寺の境内にあった長福寺をこの地へ移築し創建。現在では真宗大谷派寺院として地域の信仰を集めています。

こちらが本堂。天明年間(1781~89)建立の建物で、御本尊は阿弥陀如来立像を祀り、堂内には親鸞聖人の絵像も安置。

鐘楼。こちらも東本願寺から移築されたものということでしょうか。
その柱には、他の寺院ではあまり見られないような、そして東本願寺を思わせるような、意匠を凝らした見事な装飾彫り。

そして、境内の西側に蓮如上人像も。

境内の南西には蓮如上人の御廟所があったり、さらにここから東に進んだ場所には、晩年蓮如上人が過ごした『山科本願寺南殿跡』もあり、かなりの古さの石標がそれを示しています。

この界隈には、かつての本願寺の史跡が多数あり、以前NHK番組『ブラタモリ』でも紹介された場所。歴史観光的観点であまり語られることの少ない山科ですが、知る人ぞ知る数々の歴史にあふれた場所と言えますね。

ブラタモリ 山科本願寺跡の記事詳細 https://kyotopi.jp/articles/iuMiz

詳細情報

名称:山科別院長福寺
住所:京都市山科区竹鼻サイカシ町13−1
電話番号:075-581-3410

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