「釣り人が増えて魚は減った?」シーバスが減ったと感じるワケを愛好家が考察
世界的な気候変動で魚が減ったというニュースをよく聞くが、身近でも「シーバスが昔より釣れなくなった、いなくなった」と感じる人が増えている。特に釣り歴が長いと余計にそう感じる人も多いようだが、それは本当のことだろうか。この記事ではそんな疑問に迫ってみたい。
シーバスが減った?
さて、ここからは筆者個人の感覚で話しをしていこう。そこで、今回の記事のテーマである「シーバスが減ってしまったのか」だが、筆者の答えは、「わからない」というのが答えだ。もちろん、専門的に研究している人などは詳しく説明できるだろうが、少なくとも釣り人レベルではそこまでの判断は難しいと考えたからだ。
だが、これまでシーバスを1年中追ってきて、今まで釣れていた場所でなかなか釣れなくなったと感じることは正直ある。しかし、実はこれがシーバスが減ったと感じる誤解ではないかと思うのだ。
釣れない=減ったではない
例えば近所の河川とはいえ、毎日釣りに行ける人は少ないはずだ。そうなると、その時たまたま釣れなかっただけで、季節や潮周りを変えて釣行してみたら普通に釣れた。なんてこともよくある。シーバスが減ったと思っていても、実はそんな誤解も多いのではないだろうか。
陸っぱりからの感覚
次に、実際に陸っぱりから釣りをしてみての感覚だが、やはりシーバスが減っている感じはない。ただ、アングラー(釣り人)は数年前より確実に増え、魚の警戒心が高くなったのは確かだ。これについては、釣り方や季節を変えてみても反応しない魚もいるので、誤解ではなさそうだ。
工夫次第で釣れる
とはいえ、全くルアーに反応しなくなるような深刻なものではなく、いつもの釣り方が通用しなくなったなと思うレベルだ。実際、色々な釣り方を試しているうちにあっさり釣れたりするので、陸っぱりという限定的な場所からの感覚だが、やはりシーバスが減ったとは思えない。「魚はいるじゃん」そう思うことのほうが多い。
アングラーとの関連
では、アングラーとシーバスの減少についての関連はどうなのだろうか。これについては、関連は薄いと思っている。確かに年々釣るのが難しくはなっているとは思うが、釣れないわけではない。これについては、過去の筆者が書いたTSURINEWSの記事を読んでもらえばわかると思うが、毎年同じ場所で普通に釣れているので、あながち間違いではないと言える。
エリアで状況異なるか
しかし、都心の湾奥エリアと千葉の小河川では少し状況は違う。まず、千葉の小河川の多くはどこも浅く、潮が上げてこないと釣りにならない場所が多い。なので釣りの時間を合わせにくく、また、駐車場が少なく、車での釣行が難しい。そうなるとアングラーは限られ、当然湾奥よりも魚へのプレッシャーは少ない。なので、昔と変わらず釣れることから、シーバスが減ったと感じないだけかもしれない。
減っていないと信じたい
いずれにせよシーバスが減ったかどうかは、やはり「わからない」というのが答えだ。これについては、これからも釣行を通し、考えながら釣りをしてみたいと思う。そして、できればシーバスは減っていないという前向きな証明が、記事を通して伝わればと思っている。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>