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退勤後や休みの日などに、つい仕事のことを考えてしまい不安になることはありませんか？

「ワークライフバランスを乱すな」をモットーに掲げ、仕事とプライベートのバランスを何より重視しているというブロガーのあとりさんに「“ライフ”を乱されないための工夫」を教えていただきました。

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私は現在、教育業界でフルタイムの会社員として働いている。この業界を選んだ理由は、人の学びを支援するのって素敵だな、と思ったことと、プライベートの時間をきっちり捻出できそうだったからだ。

以前は「好きなことを仕事にして、残業もいとわず全力投球！」みたいな働き方に憧れたこともあった。でも今の自分はプライベートの時間を仕事と同じくらい、もしくはそれ以上に大切にしていて、旅行やアート鑑賞の趣味を楽しんでいる。

しかし、せっかく自分の時間を楽しんでいるのに、考えたくないのに、つい頭の中で仕事について考えてしまうことがある。

特に忙しくて残業が多い時期は顕著で、電車に乗っては「あの書類を処理しなきゃ」、お風呂に入っては「あのやり方良くなかったかも」と、私生活の隙間に仕事が侵食してきてメンタルが消耗してしまう。退勤までは全力で頑張るけど、プライベートの時間は心穏やかに自分の時間を楽しみたいのに……！

そこで私は「ワークライフバランスを乱すな」を座右の銘に掲げ、自分なりに“ライフ”を乱されないためのさまざまな工夫をしてきた。今回はその中から「これはいいかも」と思ったものをいくつか紹介したい。

ワークライフバランスを保つためにやってきたこと

「ワークライフバランスを保つための手段」といっても、そのときの状況や自分のコンディションによって、適した方法は異なる。私がよくやる方法を、シーン別に紹介したい。

💡POINT
•脳内会議が始まったら、愚痴を「ひとこと日記」に書き出す
•ふとした瞬間にも仕事のことを考える暇がないように、楽しいコンテンツを摂取する
•忙しい時期ほど「楽しみなプライベートの予定」を入れて、仕事だけで終わらないように
•モチベーションを上げて仕事を乗り切るため「気分が上がるもの」を買う

脳内会議のループから抜け出すための「ひとこと日記」

家でリラックスしているときや寝る前などに、ついその日に仕事で起きたことを思い出して反省会を開いてしまう。今さらどうにもならないと分かっているのに、一度考え出すと思考を止められなくなってしまうのだ。

「もっとああしたらよかったかな」「なんでもっとうまくやれなかったんだろう」など、頭の中で「会議」が始まってしまったときは「ひとこと日記」と題して愚痴を日記アプリに書くようにしている。ポイントは次の通り。

•毎日ではなく、ストレスが溜まって吐き出したいときにだけ書く
•一言だけでもいいし、長文でも、文章になっていない単語だけでもいいから、頭の中でぐるぐる回っている考えを書き出す

それだけ？ と思うかもしれないが、不思議なことに書くことである程度気持ちの整理ができる。「書いたら終わり！ 忘れる！」と自分に言い聞かせているのが効いているのかもしれない。

忘れた頃に見返すと「こんなことを考えてたのか！」と、意外と面白かったりもする。それに、つらかったけど無事に乗り越えた記録が蓄積されていくことで「こんなに乗り越えたんだから今回もきっと大丈夫」と思えるようになった。

頭に「仕事のことを考える暇を与えない」コンテンツの摂取

プライベートのふとした瞬間に、仕事のことが頭をよぎってしまって、止めたいけど止められない。

そんなときは、以下のようなスキマ時間に楽しめる何らかのコンテンツを摂取して、気を紛らせるのが自分の最適解だと感じている。

PodcastとYouTubeは作業や家事、買い物、身支度などをしながらでも楽しめる趣味だ。

Podcastにはこれまでどれだけ救われているか分からない……。たまに行くジムでも、トレーニング中はずっと聞いている。

YouTubeは字幕が付いているものも多く、ドライヤー中など多少音が聞こえなくても楽しめるのがありがたい。他の動画配信サービスでもいいけれど、1本の時間が短いYouTubeの方がスキマ時間には向いている気がする。

通勤中や寝る前など、ある程度じっくり楽しむ時間はありつつも、無限に時間があるわけではないときはマンガやスマホのパズルゲームを楽しんでいる。

おととし、突如ハマったのがWebマンガで、特に転生ものや悪役令嬢もののお決まりの展開やどんでん返しのスカっとくる感じが楽しくて、課金してどんどん読んだ。マンガの一気読みはクセになる爽快感があって、ストレスフルな時期に救われた。

ツムツムやテトリスみたいな無心になれるパズルゲームは、それに集中して他のことを考える余地がなくなるので、仕事思考のループを止めるのにとても良い。

アイテムなどを購入しない限り無料で遊べることが多いので、費用の面でも◎。でも、開発者の皆さんに感謝の気持ちを伝えるため課金した方がいいような気がしてきた。

忙しい時期の休日には「楽しみなプライベートの予定」を積極的に入れる

休日に何も予定を入れないと、今日は何もせずに終わってしまったな……と1日の終わりに残念な気持ちになるときがある。

同じように「あの時期は仕事だけで終わってしまった」と後で思い返したとき悲しい気持ちにならないように、仕事がつらい時期でも楽しい予定を入れてつらさと楽しさのバランスを取っている。例えば、こんな予定だ。

友達と会っておしゃべりをするのは自分にとって一番の癒やし。誰かとつながりがあると再認識して安心を感じることもできる。

平日の夜、残業になってしまいそうな日の少し遅めの時間に友達との食事の予定を入れておくと、1日の最後の記憶が残業じゃなくて友達とのご飯になるからすごくいい、というのが最近の気付きだ。

趣味のイベントは、気になるものがあれば積極的に参加している。同人誌を作ってイベントに参加したり、料理のワークショップに参加したり、観劇したり。クリエイティブなことをすると気持ちが前向きになるし、知らない人との交流はいい刺激になっている。

緊張するけれど知り合いと話すときとは違うドキドキ感があり「今日はなんかすごいことをしたな」と充実した気持ちにもなれる。

そして、普段の生活圏から離れられる旅行は、とてもいい気分転換になる。忙し過ぎて事前に旅先のリサーチができないときもあるけれど、最悪おおまかな行き先だけ決めて、あとは新幹線の中で検索すればいいと考えている。

特に食事は、旅での大きな楽しみ。この時ばかりは栄養バランスやカロリーのことを気にせずに食べたいものを食べたいだけ食べるのが楽しい。

旅行中はたとえ気になったとしても仕事のメールを見ないのがポイントだ。「大丈夫、本当にやばいときは電話がくる」と開き直っている。

気分が上がるものを買って、仕事の合間にも楽しみを

仕事中でも気分が上がったり、慰められたりするような、ときめくもの、おいしいものを買っておく。私の場合は次のようなラインアップが多い。

仕事中の最高の相棒、それはお菓子。ちょっといいお店の焼き菓子を少しずつ食べるのもいいし、コンビニのお菓子をぱくぱくつまむのも好きだ。

旅行に行くと会社で食べる自分用のお菓子を購入することが多い。帰ってきてからも旅行の楽しさの余韻を味わえてうれしい気持ちになる。

指輪やピアスなどのジュエリーもいい。普段身に付けるものより少し背伸びした値段のものを買うと、頑張って働いたから買えたんだという気持ちと、また買えるように頑張ろうという気持ちが湧いてくる。

特に指輪はパソコン作業をしているときに目に入りやすく、見えるたびに気分が上がるのでおすすめ。

本当に無理だと思ったときは、休む

とはいえ、これらの方法をやってみても、どうしてもつらいときはある。

自分なりに試行錯誤してみてもうまくいかなかったり、以前はしっくりきていた対処法が合わなくなったり全く効かなくなったりするときもある。

そんなときは「つらい！」という思いを我慢し過ぎないことが大切だと考え、次のような行動を取っている。

上司や先輩など、頼れる人に自分の状況を話す

職場の上司や先輩など、話しやすくて頼れる人に自分の状況を話すのは効果大だ。

職場外の友達に話すこともストレス解消としてはいいけれど、「自分の仕事」についてある程度理解してくれている職場の人に話すことで、この先の自分の状況を変えられる可能性がぐっと高まる。

ダメな時は回復を優先して、休む

私は今までの社会人経験の中で、メンタル不調も体調不良と捉えるようになった。

身体の不調と違って心の不調は休むのに躊躇（ちゅうちょ）してしまうかもしれないけれど、勇気を出して休むと、ほっと一息つける場合がある。休む理由は「体調不良」で大丈夫！

評価に影響するかも……という不安があるかもしれないが、何はともあれ健康第一。こんな弱音を言ったらがっかりされるかも、と心配したこともあったけれど、無理して評価されてもいつかは限界がくるし、元気になってからまた頑張ればいいと考えるようになった。

それに、会社としても健康に長く働いてもらえる方がメリットが大きいだろう。

社会人生活は、ワークライフバランスが悪くなったり良くなったりの繰り返し

実は今年の4月から多忙な部署へ異動になり、私自身ワークライフバランスがかなり乱れていた。

未経験の業務に慣れないシステム、まだ同僚とも打ち解けてないのに繁忙期という状況で、いろんな方法でつらさと戦って、最近ようやく落ち着いた。

今回紹介した方法の中で特に今の自分に合っていたと思うのが「パズルゲーム」と「上司や先輩など頼れる人に自分の状況を話す」の二つ。ストレスフルな時期だったけれど「どんな対処法が合うのかは、その時々によって変化していく」ということに気付けた。

私のワークライフバランスの乱れは繁忙期と連動することが多いので、ほぼ確実にまたつらい時期が来るだろう。

悩める日々は続いていくけれど、その時の自分に合った方法を模索してアップデートしながら、少しでも気分良く健康に働いていきたい。

編集：はてな編集部

著者：あとり

会社員。よく美術館や旅に行く。食い意地がすごいのに胃弱。
ブログを書いたり同人誌を作ったりしています。
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