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極上アウトドアグルメを味わう! カヤックで挑む陸奥湾マダイ&十和田湖キャンプの青森旅

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極上アウトドアグルメを味わう! カヤックで挑む陸奥湾マダイ&十和田湖キャンプの青森旅

9月中旬、キャンプ道具とカヤックフィッシングの道具一式を車に積み込み、千葉県から青森県の十和田湖畔にある宇樽部キャンプ場へ4泊5日のキャンプ! 焚き火や十和田湖カヤックだけでなく、天候に合わせてキャンプ飯で楽しんだりと、青森でのキャンプを堪能してきました! そして、念願の陸奥湾カヤックフィッシングで、秋のマダイを釣って食べるという目的も達成! そんなわが家の、「食」をメインとした(?)大遠征の模様をお届けします。

4泊5日!?秋マダイを求めて陸奥湾へ!

「9月の青森は涼しくて、陸奥湾のマダイは脂が乗っていて美味しいよ!」と以前、知人にすすめられて気になっていました。そこで意を決して、「釣って! 食べて! を叶えよう!」とキャンプ&カヤックフィッシングを楽しみに青森へ行くことにしました。

目的地の十和田湖畔の「宇樽部キャンプ場」は、陸奥湾からは1時間30分ほどかかりますが、キャンプ場内からも湖へカヤックが出せる! ということで、もし海況に恵まれなかった場合でもカヤックを楽しめるということもあり、こちらのキャンプ場に決めました。

宇樽部キャンプ場

住所:〒018-5501 青森県十和田市奥瀬 宇樽部国有林64林班イ小班
TEL:0176-75-2477
HP:https://utarube-campground.com/

4泊5日といっても、初日(到着日)はチェックインをしてテントなどの設営をする日。そして5日目(最終日)は、片付けをして青森から千葉まで車を走らせるので、カヤックフィッシングができる日は中3日! 波と風に恵まれる日があるのを願うばかりです…。

結論から言うと、念願叶って陸奥湾に秋マダイを釣りに出掛けられたのはキャンプ4日目でした。今回はキャンプとカヤックフィッシングのセットなので、車に積み込める量に限りがあり、竿は1本! 一つテンヤの仕掛で挑み、結果としては天候にも釣果にも恵まれ、美味しい陸奥湾の秋マダイをいただくことができたのでした。
その詳しい模様はまた後ほど…。

キャンプスタート!キャンプ飯とともに4泊5日

今回お世話になった「宇樽部キャンプ場」は十和田湖畔に面しており、木々に囲まれた素晴らしいロケーション。場内からカヌーやカヤックなどを出艇でき、楽しむことができる施設です。サイトはフリーサイトとAC電源付オートサイト、コテージなどから選べます。

キャンプ1日目:無事到着!料理と睡眠で体力回復

わが家はフリーサイトを選択。 こちらのキャンプ場はフリーサイトでも車の横付けができるので便利です。そして初日は、設営にありがたい晴れて穏やかな天気でした。

千葉を出発したのが0時30分! 車を走らせ、チェックインの11時に合わせて到着。長時間ドライブでしたが、テントやタープを建ててひと安心。

初日の到着日は「移動→設営→お手軽料理」といったスケジュールです。キャンプ場に着く手前(キャンプ場から近いスーパーで25kmくらいの距離があります)のスーパーで購入した、現地の名物「牛バラ焼き」「ねぶた漬け」で美味しくのんびりと過ごしました。

名物牛バラ焼きとねぶた漬け!

焚き火をしたい気持ちを抑え、本日は睡眠重視! 夜空を楽しんで早めの就寝としました。
ちなみに、十和田湖の夜空は携帯のカメラでもすごい量の星で、見付けやすいオリオン座すら、多過ぎる星で見つけるのが大変! 癒され、感動しましたよ!

キャンプ2日目:残念ながら大雨予報…
キャンプ飯を満喫するしかない!

2日目の朝は、早朝から8時ごろまでは朝日が差し込んでキラキラしていた湖でしたが、どんどんと曇り空に姿を変えていきました…。それでもまだ風はなく、穏やかな曇り空!

午後からは大雨&大荒れの予報だったので、陸奥湾でのカヤックフィッシングへは行きたい気持ちをグッと我慢! 曇り空のうちに、こちらのキャンプ場の決め手となった、場内からのカヤックで湖を堪能することにしました。
まだ風もなく、湖でのカヤックは潮の流れもないのでス~イスイ! 気持ちのいいパドリングに、漕ぐのが上手くなった気がします! 景色も最高でとても気持ちよかったですよ。

午後からは大雨予報のなか、父と娘たちがデイキャンプで遊びに来てくれるということで、キャンプ飯の準備に気合を入れて張り切ることにしました!

ちなみに、今回のキャンプで重宝したのはこちらのマルチグリドル! シリコンの鍋つかみと収納ケースも付いています。フタがあるので蒸し料理や餃子など、フライパンにも鍋にもなり、なんにでも万能です! また、油を引かなくても焦げにくく、サッと拭くだけで次の料理ができる優れものです。

収納ケースも付いた、キャンプで大重宝したマルチグリドル

まずは、千葉で釣ったアマダイとヒラメを自宅から冷凍して持ってきたので、青森産のニンニクを使って「アクアパッツァ」を。アクアパッツァは魚の下にキャベツなど野菜を入れると、魚の皮が鍋に付かずに食べやすいです。フランスパンを周りに置くと、いい感じに焼けてくれます。

アマダイとヒラメのアクアパッツァ

次にわが家のキャンプの定番!ダッチオーブンで「丸鶏」を焼きました。鶏のお腹に青森産のニンニクを詰めてハーブソルトをたっぷりすり込み、中火で2時間弱フタをして待つだけ。香りのいいホロホロのお肉の完成です。今回の丸鶏は丸鶏の下に敷く網を忘れたので、厚手のアルミホイルを代わりに敷いて代用しました。焦げずに上手くでき、喜んでもらえたのでホッとしました。
ついでに丸鶏の隣の鍋には、「キャンプといえばカレー!」という父のリクエストのカレーも用意しましたよ。

ダッチオーブン丸鶏

おやつには「せっかく青森!」ということで、こちらもマルチグリドルで「リンゴ焼き」を。リンゴをスライスして焼いて、バターとシナモンシュガーをかければ完成! 焼くとさらにリンゴの甘みが感じられました。たまにはリンゴを焼いて食べるのもいいですね! 高級デザートに変身です。

りんご焼

そして晩御飯には「青森の夜は寒くなるのでは?」と、キャンプ場に来る前に寄ったスーパーで「きりたんぽ鍋」をセレクト(青森県境の秋田県だったので)。またもやマルチグリドルが活躍し、きりたんぽ鍋で心も身体もポカポカに。温かい鍋は秋のキャンプに癒しを与えてくれますね。

大雨の2日目でしたが、お陰でいろいろとキャンプ飯を堪能でき、歌を歌ったりと、楽しいキャンプ時間を過ごすことができました。

秋田名物きりたんぽ鍋キャンプ3日目:晴れたものの強風!
翌日の下見のち、またもや食べて英気を養う

3日目は大雨もすっかり上がって気持ちのいい朝! でしたが……風速15m!! 木々たちがザワザワとすごい音を鳴らす朝を迎えました。

本命カヤックフィッシングは今日もダメ…。残すは明日にかけるしかない! 天気予報をチェックすると、明日こそ叶いそうな予報です。ということで、まずはのんびりウクレレから(笑)。風の強い日も大雨の日と同じ、いやそれ以上に音をかき消してくれるので、森林浴を楽しみつつ贅沢な時間を過ごしました。

風の強い日の森林浴ウクレレ

この日の午後は、弘前城を見学してから陸奥湾へ向かい、翌日の出艇場所を下見しました。車の駐車やカヤックの出艇場所も問題なく確認できましたが、風が強かったため少し不安を感じました。「どうか明日は風が穏やかになりますように…」。
ついでに、せっかくなので帰りには青森の温泉に立ち寄り、トロッとした湯ざわりを楽しんでキャンプ場へと戻りました。

弘前公園・弘前城

出艇場所を下見。明日は風がおさまるでしょうか…

明日のカヤックフィッシングに備えて、この日の晩御飯は再び牛バラ焼きを調理。マルチグリドルでタマネギを炒めて肉を加えるだけなのに、タレの甘みと相まって絶品でした。

さらに初日にスーパーで見つけた「食べごろ600円」のメロンを味わい、父の真似をしてブランデーを少し入れて楽しむことに。半個は多いかと思いましたが、美味しくてペロリ。

といったワケでこの日も食を楽しみつつ、夜はスウェーデントーチの焚き火で暖まりながら星空を眺め、のんびり過ごしたのち、翌日のカヤックフィッシングを期待しながら就寝したのでした。

名物牛バラ焼き

メロンにブランデーが合う!! 思わずペロリ!

スウェーデントーチ!

4日目にしていざっ!秋の陸奥湾マダイをねらう

迎えた4日目の朝。前々日の大雨、そして前日の強風が嘘のように素晴らしく穏やかな天気! 天候の回復を待っていてよかった~!

カヤックフィッシングに必要なライフジャケット、ホイッスル、フラッグ(旗)、パドル、パドルリーシュなど、必要な装備の確認をしていざ海へ。

一つテンヤで陸奥湾の秋マダイ

今回は前述の通り、キャンプとカヤックフィッシングがセットで荷物の量に限りがあるため道具は少なめ。タックル1セットとハサミやプライヤー、仕掛とエサ(エビ)といった必要最低限の道具でマダイをねらいました。
今回使用した一つテンヤとは、オモリとハリが一体となった仕掛。エサのエビを付けて釣る、 まさに「エビでタイを釣る!」仕掛ですね。

夫は8・6号のテンヤを、私は「無双真鯛 貫撃カブラⅡ(ハヤブサ)」10号を準備。まずは水深20m付近をねらうことに。初めての場所は潮の流れや速さなどが分からないので少し不安だったのですが、「潮が速過ぎて漕ぎ練で終わる~」なんてこともなく釣りができそうです。

…とはいうものの、最初の30分はエサのエビが小さくなるだけで魚が掛からない! なかな掛からないのでポイントを500m漕いで移動し、水深23m付近に変えてみました。すると夫の竿に小さいながらも、マダイっぽい下にグングンと叩く反応が!

夫が「マダイがいた~!」と無事に釣り上げて一安心した直後、今度は私にもアタリが!テンヤを底に着けて竿を上げ、落とした瞬間に「ドン! ガー! ギー! ギュルーン!」ドラグが鳴り響きました。浅場なので魚は元気いっぱい、巻いては走られの繰り返しにドキドキ。
やっと上がってきたのは55cm・2.1kgの嬉しいサイズのマダイ!タモを持ってきて本当に正解でした。念願の陸奥湾の秋マダイに大興奮、喜びと安堵で大騒ぎとなりました。

そのあとも、ポイントがよかったのか潮の流れがよかったのかバタバタとマダイが釣れてくれて、夫が4尾(40cm・35cm×2尾・リリース1尾)、私が3尾(55cm・49cm・リリース1尾)といった釣果。これ以上はさすがにクーラーボックスに氷を足さないと美味しいマダイが食べられないということで、2時間ほどで終了~。なんとも嬉しい楽しい、念願の陸奥湾の秋マダイをゲットすることができました。

カヤックフィッシングの道具を片付けて車に積み込み、時刻は11時。キャンプ場に戻る前に腹ごしらえをすることにしました。
以前訪れた際に美味しかった、浅虫温泉近くの「正立食堂」へ再びホタテを食べに。ところが今年は不漁らしく「冷凍のお刺身になります」とのこと。それでも食べてみると、言われなければ分からないほど甘くて美味しいホタテでしたよ。

正立食堂

住所:〒039-3501 青森県青森市浅虫坂本9-30
TEL:017-752-3055
HP:https://www.instagram.com/masadateshokudou/?hl=ja

さぁ!キャンプ最後の夜は…
釣ったマダイで晩餐会

陸奥湾の秋マダイはリリースしたサイズから55cmまで、いろいろなサイズのマダイが釣れたので凄いですね! きっとまだまだ大きいサイズもいるのだろうなぁと、釣り終えたばかりなのにまた釣りに行きたくなりました。

そして今回は、釣ったその日にキャンプ場でマダイをいただける幸せ! やはりマダイのお刺身が楽しみです。「地域で違うのか? どんな味か?」確かめたいところです。

キャンプ場でさばき「刺身」にしたマダイの身は、甘くしっかりとした食感! そして秋のマダイだからなのか陸奥湾だからなのか、しつこくない脂がしっかりと乗っていて、とても美味! 醤油はもちろん、レモンと塩でも美味しいお刺身でした。

陸奥湾・秋マダイのお刺身

もう一品は、35cmほどのマダイを丸ごと使った「アクアパッツァ」。マルチグリドルで手軽に作れるので、キャンプ場では大活躍の料理です。最後の夜ということで、残っていた青森ニンニクやナス(ナスは色が出ないように皮をむいて使用)、キャベツを加え、白ワインと塩だけで煮込みました。

陸奥湾・秋マダイのアクアパッツァ!

マダイの赤が彩りの主役になり、見た目も華やか。出汁と脂がしっかり溶け出して、とても美味しく仕上がりました。夜は薪の焚き火で暖まりながら、最後のキャンプの夜をのんびりと過ごしたのでした~。

終始「食」に恵まれた


キャンプ&カヤックフィッシング最終日

5日目の最終日。撤収日に晴れてくれると、テントやタープの片付けがはかどりありがたいですね。チェックアウトの10時に合わせてテントやタープ、そのほかのキャンプ道具を片付けて車に積み込み何もなくなると、改めて、湖を眼前に木々に囲まれた素晴らしいキャンプ場だなぁと感謝。帰路に就きました。

キャンプは天候や時間帯によってさまざまな表情を見せてくれます。そして自然の中で食べるご飯は格別。悪天候のときだからこそ味わえる楽しみもあり、まさに自然と向き合えるのが醍醐味ですね。
そしてカヤックフィッシングもまた、漕ぐ心地よさと釣れたときの喜びがあり、地域ごとに魚の味わいが違うのも魅力。

絶品の陸奥湾・秋マダイにも出会えた、食に満たされた今回の4泊5日の旅。キャンプとカヤックフィッシング、この2つの組み合わせはやはり最高です!

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レポーター

プロフィール:伊藤 友夏
千葉県市川市と館山市の2拠点生活。
栄友丸という船名でカヤックフィッシングとマイボート釣りをし、キャッチ&イートを楽しむアングラー。キャンプや温泉旅行も大好きなアクティブ派。
インスタグラム:
@eiyumaru_357 (URL: https://www.instagram.com/eiyumaru_357/)

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