源泉徴収票でわかる《リアル年収》内勤の33歳。病気になったときのお金が心配です【FPが解説】
読者から寄せられた「年収の額」を大公開。はたしてこの年代・業種で年収が多いのか少ないのか、質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【33歳 正社員】
【年収いくら?】33歳、正社員の場合
プロフィール
33歳、女性
内勤(正社員)
▼現状
年収:約545万円
ボーナス:なし
労働時間:月160時間、残業は30時間程度
家族構成:1人暮らし
【相談内容】病気になったときが不安……。計画的に貯金する方法は?
「何か買うときに悩まなくて良いので今の収入には満足しています。しかし、計画的な貯蓄ができておらず、将来的に病気や予期せぬ出費が発生した際に対応できるか不安です」
現在の年収は平均と比べると高い?低い?
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳女性の平均年収は約345万円*です。
質問者さんの年収は約545万円と、年齢別の平均と比べて高い水準になっています。
*……参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
将来の不安に備える!無理なく貯蓄を続けるコツ
質問者さんは、現在の収入には満足しているものの、将来的な病気や予期せぬ出費への備えができておらず、不安を感じているのですね。
無理なく貯蓄を続けながら、将来の安心につなげる方法を考えていきましょう。
高額療養費制度について知ろう
病気やケガで大きな出費が必要になったときのことが心配とのことですが、公的な医療制度を活用すれば負担を大きく減らせます。
厚生労働省の調査によると、入院期間の平均は29.3日*。
年収によって上限が変わりますが、医療費が高額になってしまっても高額療養費制度を利用すれば月10万円程度で済みます。
このような制度があることを知ったうえで、病気に対するお金のリスクに正しく備えたいですね。
*……参考:厚生労働省「令和5年(2023)患者調査の概況 3 退院患者の平均在院日数等」
「確実に貯められる仕組み」を作るコツは?
貯金が思うようにできない理由の一つに、突発的な出費があります。
家電の買い替えや家の修繕など、突然の出費があると貯金のペースが崩れがちです。
そのため、毎月の生活費とは別に「特別費」として給料の2ヶ月分程度を確保しておきましょう。
たとえば、月収30万円なら60万円を「特別費」として確保しておけば、急な出費があっても貯蓄のペースを崩さずに済みますよ。
まとめ
・高額療養費制度を利用すれば月の医療費を抑えられます。
・計画的に貯蓄を進めるには、毎月の生活費とは別に「特別費」を設けておくことが大切です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。