あえてこっちにオープン!札幌ではなくお隣へ…ホテルの戦略は客室の設備にあり
全国展開のホテルチェーンが道内初進出の地に選んだのは札幌市のとなり「石狩市」でした。
そのワケとは?
札幌市の中心部から車で40分、20日オープンしたのが、「たびのホテル石狩」です。
市内で最大規模、全175室を備えるこのホテルの特徴は客室の設備にあります。
すべての部屋には電子レンジ・洗濯機が備えられています。
ハンガーがかけられるスペースがあり、冷凍庫がついた2ドアタイプの冷蔵庫も。
キッチン付きの部屋ではフライパンなどの調理器具を無料で借りることもできて、とにかく長期滞在にうれしい工夫がいっぱいです。
疲れを癒す大浴場には、うれしいサウナつき。
大人1泊1万円前後と、比較的リーズナブルな価格設定も売りの一つです。
今回が道内初進出だという「たびのホテル石狩」の運営会社。
周囲は住宅街などが広がる地域で観光名所のすぐそば、というわけでもないこの場所になぜ、オープンしたのでしょうか。
堀口智顕会長は「物流の拠点であり、これから未来に向かって伸びていこうという地域に出ていくことで、マチを元気にする、石狩地域を闊達にしていってくれる」と話します。
風力発電や太陽光といった再生可能エネルギーの発電所やデータセンターなどが集まり、全国から年間1000件以上視察する人が訪れるなど、今や流通・産業の拠点となりつつある石狩市。
運営会社はホテルの主なターゲットを「出張で訪れた中長期の滞在者」に設定しましたが、洗濯機や冷凍庫付きの冷蔵庫など、部屋で生活できるような設備をそろえたのはそうした理由からでした。
マチとホテルが相乗効果を生みにぎわいを作り出せるか、新たな挑戦が始まっています。
「地域創生」を目的に、あえて大都市を避けて進出をして建設をしている運営会社。今後も地域とタッグを組んで、マチを盛り上げていきたいということです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年10月20日)の情報に基づきます。