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【福岡の大好きな店】お連れした方の再訪率100%!愛すべき町の焼鳥店

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ぶらぶら 焼鳥5本

百貨店員の仕事とは別に、自治体等からの依頼で事業者さんの商品開発やブランディングをお手伝いすることがあります。そういう時には“差別化”“付加価値”などと宣っているくせして(実際それらは必要だと思っていますが)、本当は「米屋も酒屋もラーメン屋も、地域の人が営み、地域に愛されるふつうの店がありのまま続いていける豊かな世の中だったら良いのに」などと思ったりしています。
軒先に下がる赤提灯と山笠の鉄砲。「焼鳥ぶらぶら」は、愛すべき博多の(中央区ですが)ふつうの焼鳥店です。イノベーティブな料理はありませんから寸評用のボキャブラリーは不要。お洒落な雰囲気でもないので普段着で大丈夫。映えを狙っていないのでスマホ撮影の構図に凝って料理を冷ます心配もありません。だから誰しも、専ら、食事と酒を仲間と過ごす時間を純粋に楽しむことができるんです。

串40種、一品料理30種。どれも奇をてらわず、真っ直ぐにうまい。中でも、フォアグラ級の朝引き鶏レバー、サクっとした歯ごたえと甘い脂の豚バラは外せません。皮、厚揚げ、ポテサラ、手羽先。パリパリの肉味噌ピーマンをかじり、3杯目のビール。中盤、明太とエビのアヒージョを投入し、火傷に注意してオリーブオイルに浸したバゲットにかぶりつく。飲み物は焼酎や最近お気に入りのトマトサワーへと進み、最終バスの時間は過ぎ去り「なら、もう少しツマミでも・・・・・・」と、いつもの展開。

座敷でワイワイやるも良し。カウンターでちびちびやるも良し。客あしらいの上手さか、レイアウトの妙か、どちらでも居心地が良いのです。
“山のぼせ”の店主に、敢えて尋ねてみたことはありませんが、きっと「ことさらこだわりを打ち出さないことにこだわる」のが彼の美学なのだと思っています。
ふつうの店として繁盛すると言うのは、実は、ブランド化して支持されるより高度なことなのかもしれません。最後に、「ぶらぶら」名物(店主非公認)「豚足」も非常においしいということを申し添えておきます。

焼鳥 ぶらぶら
福岡市中央区春吉3-21-28春吉東福ビル1F
092-734-3780

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