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埼玉で野草採りの新規ポイントを開拓 クレソンやヤブカンゾウの群生地を発見!

TSURINEWS

クレソン&セリをゲット(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

埼玉県を流れる荒川、入間川河川敷等にて野草のポイントを新規開拓してきました。予想通り、数か所のセリの群生地を発見に成功に加え、クレソン(標準和名:オランダガラシ)、ヤブカンゾウの群生地も発見!料理法とあわせてレポートします。

埼玉では野草が採り放題!

水温が低い、釣りに不向きな2月と3月。筆者は釣りに代わる食材採取として野草採りに行くことを恒例としています。このパターンはもうかれこれ20年近く続いているので、短時間で美味しい野草を安定確保できるポイントについては数か所押さえており、毎年労せずして採ることができているのですが……。

野草採りのライバルが減ったせいか、温暖化の影響等によって食べて美味しい野草達が幅をきかせているせいか、はたまたその両方なのか、別のファクターによるものなのか……ここ数年、思いがけない近場でセリの群生地を見つけることが増えてきました。

友人を誘って効率よく!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

東京湾でトラフグが釣れるようになったり、逆に茨城沖でカレイが釣れなくなったり。近年、釣りのフィールドは大きく変化しています。ならば野草採りについても新たなフィールド開拓をしても面白いかな、というわけで、2週に渡り、荒川、入間川、芝川の河川敷に出向いてきました。

その前に改めてお勉強

先日出かけた沖釣りにて、真冬にしては珍しく大型クーラーほぼ満タンという緊急事態が発生。急遽都内に住む妹夫婦に魚を届けに行くことになりました。その帰り道、せっかくなので小平市にある東京都薬用植物園に寄ってみる。

実は筆者、その昔奥日光の湿地帯で見たドクゼリと信じて疑わなかった植物は、ひょっとしたら違う植物かもしれない、という曖昧かつ半信半疑な「目利き」にて今までセリ採りをやっていました。これはいけません。

東大和市駅のすぐ目の前(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ここはその名の通り、東京都が運営する薬用植物園。歴史は古く、開園は昭和21年とのこと。そして嬉しいことに入園料は無料。改めて毒草を中心に、色々な植物を見てみようと思います。

まだ時期が早かった(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

しかし、まだ時期が早かったようで、本命としていたドクゼリはおろか、温室を除く、園内のほとんどの植物が芽を出していない状態。GW過ぎにでもまた来てみようと思い、この日は帰ることに。

写真で見せてもらえました(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

「次回も空振りに終わったら嫌だな」と思い、念のため帰り際に管理事務所に寄り職員の方に植物の見ごろの時期等について伺ってみる。すると「園内の植物の写真とその資料があるよ」とのことなので、毒草を中心に見せてもらうことに。ドクゼリに関しては「普段採っているセリにどことなく似ているかもしれない、でもよく見れば間違えることはない」といった印象。実物のドクゼリを見ることは叶いませんでしたが、説明文とあわせ、本やネットで見た画像よりも頭に残りました。

河川敷にてクレソン発見!

お勉強の後は満を持して河川敷に繰り出す。セリが好みそうなじめじめした場所は特に目を凝らし、「怪しい」と感じた場所は枯葉をかき分けてみる。

セリは雑草とほぼ同じレベルで発見(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

そんな作業を繰り返していくと、元々知っていたポイントの半径500m以内にて、新たに4か所のセリ群生地を発見!

クレソンの群生地発見!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

更にその先の水路をのぞくと、クレソン(オランダガラシ)の群生地も発見!

クレソンに紛れでセリも少々(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

翌週はヤブカンゾウの群生地発見!

翌週は友人を誘い、また大学が春休み期間ということで、家で暇そうにしていた長女を連れて河原を散策。ノビル狙いの友人はあっという間にコンビニ袋満タンに。

対して我が親子はセリ狙いだったのですが、このポイントでは残念ながらセリは見つからず、代わりに枯葉の下からヤブカンゾウの新芽を発見!

ヤブカンゾウの新芽(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

しかもそれが広範囲にわたっていることが確認できました。恐らくこの辺りは、初夏になると市が契約した業者により野草はきれいに刈られてしまうと記憶しているのですが……。

1時間でこれだけ採れました(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ヤブカンゾウは夏になると可愛い花を咲かせるので、予想を外した時に備え、一応間引きをする感覚で成長した新芽のみを採っていきます。そして同ポイントに混在しているノビルもせっせと!

毒草に注意!

春になると、テレビのニュース等でギョウジャニンニクやギボウシと間違え毒草であるイヌサフランを採ってきて食べてしまったことによる死亡事故が度々報道されます。実はヤブカンゾウの新芽もイヌサフランのソレとどことなく似ているんです。

そのイヌサフラン、東京都薬用植物園でもらった「身近にある有毒植物」という冊子によると、過去10年で13人の死者を出しているかなり危険な毒草とのこと。特徴のある形と色、手触り(ヌルヌル感)等、特徴を知っていればまず間違えることはないのですが……。

「芽」は判別が難しいので注意(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

こんな記事を書いておきながら何なのですが、慣れていなければ「これはヤブカンゾウだ!」などと安易に判断せず、迷ったら止める判断も選択肢として留めておいてください。

有毒植物について詳しく書かれています(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

これから野草採りをやってみたい、と思っている方は、東京都薬草園に限らず、一度近所の薬草園に行ってみると大いに勉強になると思います。

野草料理を堪能

無論、採ってきた野草はせっせと下処理し、色々な料理にしました!

セリは(メヌケ)鍋に!

セリの鍋(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

クレソン(オランダガラシ)は肉巻きに!

肉巻き(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ヤブカンゾウのおかげで久々のお好み焼き!

お好み焼き(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

天ぷらにしたヤブカンゾウは根元がトロトロでした。

ヤブカンゾウ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

念のため生食は避け、火を通した料理をおすすめします。

<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

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