源泉徴収票でわかる《リアル年収》小売業の48歳。義両親と同居。娘の学費を貯めたい……【FPが解説】
読者から寄せられた「年収の額」を大公開。はたしてこの年代・業種で年収が多いのか少ないのか、質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【48歳 小売業】
【年収いくら？】48歳、小売業の場合
プロフィール
48歳、男性
小売業(契約社員)
▼現状
年収：約298万円
ボーナス：年間16万円
労働時間：月160時間、残業はなし
家族構成：義父母(70代)、妻(40代、契約社員)と子(14歳)の5人暮らし
世帯年収：約400万円
【相談内容】娘の将来のために貯金を増やしたい……
「現在の生活には満足していますが、娘の将来のために貯蓄額を増やしたいと考えています」
現在の年収は平均と比べると高い？低い？
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、45〜49歳男性の平均年収は約653万円*です。
質問者さんの年収は約298万円と、年齢別の平均と比べて低い水準になっています。
*……参考：国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
大学進学費用の準備と将来を支える貯蓄戦略とは？
質問者さんは娘さんの将来を考え、貯蓄を増やしたいのですね。
大学進学の資金準備と、さらに先の将来を見据えた貯蓄法を整理してみましょう。
大学進学資金は現金で準備
娘さんが大学進学を希望する場合、学費や生活費などまとまったお金が必要になります。
大学進学まで約4年しかないので、進学費用は安全性を重視して現金で準備するのが基本です。
普通預金や定期預金、契約していれば学資保険を活用しましょう。
大学に進学しなかった場合は社会人になってから使えることも
娘さんが希望しない場合は、無理に大学進学の道を勧めなくても良いかもしれません。
大学に行かない場合、進学のために貯めたお金で投資を行い、増えてから渡してあげるという道もあります。
娘さんが社会に出たあと、そのお金でを学び直しやスキルアップに使えますよ。
まとめ
・大学進学まで4年しかないので、投資は危険。大学進学費用は現金で準備しましょう。
・娘さんの希望がなければ、進学のために貯めたお金を別のタイミングで渡してあげる道もあります。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。