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切り開け!昇格への道【#1】FW浅川隼人“FC琉球の救世主となれるか”

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©FC RYUKYU

サッカーJ3リーグ2025シーズンは後半戦に突入している。J2返り咲きを掲げスタートしたFC琉球の新シーズンだったが、前半戦終了時点で5勝4分10敗・20チーム中17位と苦しい戦いを強いられた。ただ昇格の可能性が完全に潰えた訳ではない。可能性がある限り勝利と昇格という目標だけを追い求めると選手、監督は力を込める。 「切り開け!昇格への道」と題し後半戦にかける想いをシリーズでお伝えする。

救世主となれるか 生粋のストライカーが電撃移籍

2025年7月22日。J3リーグに激震が走った。 松本山雅FCのFW浅川隼人(30)がFC琉球に完全移籍すると発表された。松本山雅1年目の昨季はチーム最多13得点をマーク。一瞬の裏抜けやこぼれ球への反応はピカイチ。過去6シーズンのうち4シーズンで二桁ゴールをマークしているストライカーで、得点力不足に悩まされていた琉球にとってはまさに救世主だ。 今季の前半戦、リーグ戦で琉球と対戦した際は 「後ろからボールを大事にしながら繋いでくる、繋ぎが上手いチーム」 という印象を持ったと語った。 「対戦した時も相手フォワードとしては、嫌な繋ぎ方、コースを切ったり前からプレッシャーをかけても、うまく剥がされたりしていたので、後ろの繋ぎがうまいチームだなと思いました」

©FC RYUKYU

攻撃については、自身の強みを活かしやすいと自信も口にした。 「後ろからオーバーラップなど“湧き出てくる”攻撃が多い印象です。 クロスからの得点、ゴール前でダイレクトで合わせるというプレーが得意な中で、 そういったボールが供給されるし、中にも人数が多く入ってくるので、 僕が潰れても後ろに選手がいるみたいなシーンは作れるのではないかというイメージはしています。 最後のゴールを取るところは僕自身今までずっとやってきたことですし、その良さがより出せると思っています」

佐藤キャプテンや高木副キャプテンは同級生

加入が発表された22日から早速練習に合流した浅川。 「若手も多くてコミュニケーションをとってくれる人も多いので、スムーズに入れている気はしますね」

©FC RYUKYU

琉球のキャプテンを務める佐藤祐太は同級生で、2018年YSCC横浜の同期入団メンバーだ。 「彼がキャプテンなんで、そういった意味ではすぐ打ち解けられたかなと思います。 佐藤選手は高校や中学の時から知っていましたね。敵チームとして。大学も同じ神奈川で横浜は同期入団でより親密になってきたかなと思います」 副キャプテンで現在チームの得点王でもある高木大輔も同級生で、同じフォワードとして切磋琢磨できる仲間でありライバルだ。

シーズン途中の移籍はプロ生活の中で初めてだが不安は無い。口にしたのは覚悟だった。 「不安はなくてワクワクが強かったです。今までもそういったチャンスはあったんですよ。ただ今までは途中でクラブの目標や自分の目標をないがしろにはできないなっていうところもあって。ただ今回は自分がやりたいこと、浅川隼人としてどうあるべきかみたいなところを考えたときに、そこがより発揮できるんだったらというところで今回移籍に至りましたね」 「日本一面白くて強いクラブ。そして沖縄から愛され誇れるクラブになるために、浅川隼人が必要だ」 琉球の熱烈なオファーが浅川の心を動かした。

地域のために 未来のために

©FC RYUKYU

これまで4チームでプレーしたが、全てのクラブで二桁得点をマークしてきた。 つまりどんなチームでもどんなスタイルでも、自分の強みをいかんなく発揮してきたのだ。 「自分のやるべきことを淡々とやり続けてきました。結局終わった試合を振り返っても何も戻ってこないし、次の試合に対して100パーセントの準備をオフ明けからずっとし続けるしかない。その積み重ねなのかなと思っています。勝って負けても次の試合だし、点を獲っても獲らなくても、次の試合で自分が点を獲るための準備をやり続けてきました」 2022年には当時JFLの奈良クラブに移籍。この年16得点をあげてJFL得点王、シーズンMVP、ベストイレブンとタイトルを総なめ。奈良クラブのJFL優勝とJ3参入の原動力となった。チームの躍進とともに地域が活気づく、浅川の目にはあの時の光景が今も焼きついている。 「Jリーグがない県に行ってみたいなっていうところがあって。 当時Jリーグクラブからのお話もありましたけど、Jリーグを一度離れて、Jリーグが無い県に行って、自分が昇格させるんだという強い想いでプレーして実際に昇格しました。昇格できるかもとなった時の熱は凄まじいものがありましたし、街が変わっていく様子を肌で感じました。奈良県は39市町村あるんですができる限り多くの市町村に行って色々な活動をしてきました。そこで今度試合見に来てねと言うと見に来てくれてその輪が広がったり、地域との繋がりも感じることができた時間でした」 浅川がサッカー選手として見据えるのはゴールという目に見える結果だけでない。 「クラブの掲げる昇格というミッションを達成するために、ゴールという目に見えた結果で貢献することはもちろんですが、FC琉球がより地域に愛され、沖縄の人が誇れるクラブになるために、全てを懸けて戦います」

取材メモ

電撃移籍のためまだ沖縄グルメは堪能できていないそうで・・・(2025年7月23日時点) ただ佐藤キャプテンのご自宅でゴーヤーチャンプルーはご馳走になったそうです! 合流初日の練習後には高木選手がおすすめの美容室を紹介し早速ヘアカット! 同級生の絆深し!!! 両足のキックが得意な浅川選手ですが、左足を意識し始めたキッカケは、小学一年生の時に行われた2002年の日韓ワールドカップ!…の前のキリンチャレンジカップ!中村俊輔選手がコーナーから直接決めたシーンがありそのシーンを見て「スゲー!!!」となった当時の浅川少年。次の日には左足の練習を始めそこから毎日練習をしているそう。 「今は右の方がパワーあるんですけど、左の方がコントロールがありますね。笑」 移籍後初ゴールは左足か?右足か!? 記事執筆:植草凜(沖縄テレビアナウンサー)

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