青葉台は私の青春そのもの デュランティとの出会いも ヴァイオリニスト 千住 真理子さん
私は6歳の時に青葉台に移り住みました。家族の介護を機に都内に引っ越しましたが、2010年まで40年以上住んでいました。引っ越した当時は家の裏に山も残っていて。青葉台はどんどん発展していきましたが、私もヴァイオリンを練習して、賞を取って、演奏してと、自分自身の成長と重なります。本当に自分の青春そのものです。
子どもの頃は家に冷房がなく、暑い日には窓を開けて練習していたので、その音は近所に聞こえていました。さぞご近所迷惑だっただろうな(笑)。でも当時は、隣近所みんな家族という雰囲気があり、何か言われることもありませんでした。今でも家族ぐるみのお付き合いをしています。
私のヴァイオリンはストラディバリウスの「デュランティ」と言います。縁があってお譲り頂く前に、初めて出会った場所がフィリアホール。ヴァイオリンはホールで弾かないと音が分からないので、無理を言ってホールを開けてもらったのです。弾いた瞬間に感じた印象は今でも忘れられません。
青葉台はおしゃれで文化的で自然も豊か。美味しい物もいっぱいあって、イタリアンの「グリーンハウス」で家族でよく食事をしたのも思い出です。
来年、デビュー50周年を迎えます。地元のフィリアホールで記念コンサートを開催できたら、と思っています。