【町田市】感染性胃腸炎高止まり 市内 定点当たり都で最多
町田市内で感染性胃腸炎の患者数が高止まりしている。東京都感染症情報センターの資料によると、第45週(11月3日〜9日)時点の市内における感染性胃腸炎の患者数は定点当たり16・75人で5月の第19週以降、他の区市町村に比べ高止まりしている状況にある。
感染性胃腸炎はウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称で嘔吐や下痢などを引き起こし、乳幼児が罹患することが多い。毎年11月ごろから流行期に入るが、東京都感染症情報センターの資料によると市内では第19週(5月5日〜11日)に前週の定点当たり9・50人から16・13人へと急増。第20週(5月12日〜18日)には流行警報レベル(20・0人/定点)を超え、以来高止まりの状況が続いている。
直近の第45週における定点当たり16・75人は都内31カ所の保健所で最多。全体の4・27人を大幅に上回っている。市内の医療関係者の一人は「要因は分からない」としている。
人から人へ
町田市によると、感染性胃腸炎の主な感染経路は人から人へうつる場合と食中毒に分けられるといい、感染予防には手洗いの徹底のほか、二枚貝を調理する場合に中心部まで十分に加熱することなどが挙げられるという。罹患した場合はそれぞれの症状に合わせた処置(対症療法)を行い、乳幼児や高齢者は下痢などによって脱水症状になることがあることから早めに医療機関を受診することが大切になるという。
インフルエンザも
一方、市内ではインフルエンザも流行している。患者報告数が第45週時点で警報基準を超え、都は拡大防止のため、こまめな手洗いや手指消毒、咳エチケットなどの基本的な感染予防策の徹底を呼びかけている。