再開発が進む都心の中にあるレトロな風景…思い出も残したまちづくりへの願いをシャッターに込めて
再開発がすすむ札幌。新しくワクワクが増す一方で、思い出の場所がなくなってしまう寂しさもありますよね。
なので今回は、札幌中心部にあるわたしのお気に入りのレトロな建物を撮影してきました!
陶器のような素材でできたスズランが可愛い扉。レトロな建物はひとつひとつの細工に手が込んでいてまじまじと見てしまいます。ここ、どこか分かりますか?
やってきたのは、1934年に開業した「札幌グランドホテル」です!こちらの本館は1966年に開業したので来年で60周年を迎えることになりますね。
中でも好きなのは、この階段。ゴールドとシルバーのモダンなデザインの柵が、高級感とおしゃれな雰囲気を醸し出していて、のぼるとなんだか優越感に浸れます。札幌グランドホテルのそこかしこにあるデザインが、開業当初は新鮮でファッショナブルなものだったのではないかと想像します。
続いては、建築中のビルに囲まれた再開発のど真ん中にある「北菓楼札幌本館」
1926年に「北海道庁立図書館」として建てられた場所が、建築家の安藤忠雄さんのデザインによって2016年に生まれ変わりました!
本来の建物を活かして共存している素敵な店構えです。2階には本が並んでいて、かつての図書館だった名残もあります。
内装に使われているレンガは、もともと既存の建物の外壁だったもの!
凍害の影響も少ないことから引き継いで使われているんだとか。吹き抜けになっていて天井の曲線デザインが外国の教会みたいに見える、わたしのお気に入りポイントです!
こうやって古い建物をそのまま残して直しながら使われている場所、はたまた新たなデザインと調和して残されている場所、いろんな形があります。新しくビルが建てられたとしても、かつての思い出が消えないような街づくりがされるといいな、と思ったのでした。